ここまででやっと鞠智城の東側の2/3にきたところ。建物は復元だし、読み解くほどの案内もないので、じっくり見学というわけではないのだけど、建物群が広い敷地にぽつんぽつんとあるので歩くんですよね。
宮野礎石群
1981年度の発掘調査で見つかった宮野礎石群。
案内によると調査時には平瓦、丸瓦が出てきたということで瓦葺の建物だったと考えられています。
鞠智城の法倉(ほうそう)だったそうで、法倉とは「特殊な倉」ということだけど、何がどう特殊なのか調べてもよくわかりませんでした。
さすが城内最大といわれるだけあって礎石だけからもその大きさが想像できる。
そしてこれまた驚いたのが広大な貯水池。
貯水池
もちろん城には水源が必要だけど、こんなに大きくよく作ったな!という5,300㎡の大きさの貯水池。
この貯水池跡からは温故創生館の展示にあった百済系銅造菩薩立像や木簡が出てきたそうな。
さらには建築木材の貯木場となっていたことが明らかになっています。
その他にもところどころにある礎石群。
長者山展望広場休憩所へ
西側土塁まで行けるか!?とさらに奥まで進んでみる。
まっすぐ行くと池の尾門跡。長者山展望広場休憩所を経由して西側土塁まで行くか、あるいはその反対側の西側土塁を目指すか。方向的には途中まで一緒なので登っていく。
堀切のようなところに橋がかかっていたり~
その橋はとっても長かったり~
池の尾門跡よりも西側土塁のほうが近そうだったので、西側土塁を目指そうと決めて~
さらに登ってみたんだけど~
ここから熊本空港まで戻らねばならず、飛行機の時間も迫っていたのでここでタイムアップ。
ずいぶんと歩いて登ってきました。八角形鼓楼ははるかかなた。
こりゃぁ戻るのもまた大変だ。整備されていてよかった。
このページの冒頭で書いたけど、鞠智城の東から北にかけて歩いてきて東側の4/5といったところ。この先にある西側土塁、涼みヶ御所(展望台代わりの望楼があったと伝えられている)にも行けず。
さらに南側には堀切門跡、南側土塁が点在しているわけで、それは歩いて行くには遠い。そういえば温故創生館をめざして車を走らせているときに「堀切門跡」と書かれている左側に入る道がだいぶ手前にあったな。鞠智城、でかいぞ!異国の襲来に備えた城だというが、どのくらいの防人たちが駐屯していたんだろう。もはやちょっとした集落レベルの広さ。しかも一応ここは台地だぞ。よくこれだけの広さを土木工事したな!
と心の中で突っ込みながら後にしたのでありました。
ながらく続いた島原・天草・熊本の2泊3日の城めぐりの旅はこれにて終了。
雨がひどくて城址碑や看板を見て撤退した下田城や石垣だけしか残らない金浜城もありましたが、18もの城をまわることができました。日の出より前に起き出してリベンジ登城した日野江城もよくやったなぁ~
2021年に行った城はまだまだあるのでゆるりとまた更新していきます。
熊本城 特別史跡
- 住所:熊本県山鹿市菊鹿町米原443−1
- アクセス:JR熊本駅からバスで約1時間10分。菊池プラザバス停で下車してタクシーで約5分
- 営業時間:温故創生館の営業時間は9:30~17:15(入館は16:45まで)
- 駐車場:あり
おすすめリンク
歴史公園鞠智城
鞠智城公式サイト。園内マップやイベント情報をまめに更新しています。
マスコットキャラクター「ころうくん」の巡回時間もここでわかります!