主郭 千畳敷
横堀をぐるっとまわっていよいよ主郭へ。
土橋を渡って城柵がめぐらされている中、城門を潜り抜ける。
門を越えるとゆるく右折。もっと深かっただろうから、城柵越しに攻撃されることを考えると怖いよな。
城門付近から振り返ってみる。少し登っただけのつもりだったのに、けっこうな高低差がある。
で、主郭にはいって城柵から虎口を眺めて見ると、ばっちり見えますな!
“千畳敷”と呼ばれるだけあって広い。内堀をぐるっとまわった時の肌感覚より広く思えるのは、土塁で囲まれていないからかもしれない。土塁が高ければ高いほど表面積も狭くなるわけで。こうやって見ると遮るものがないので広く見えるわけです。
この広い千畳敷には発掘調査により、掘立柱建物跡、柵列跡、門跡、井戸跡が見つかっています。
たくさんの柱穴が確認されていて、何度も建て替えが行われていたようです。瓦は出土しておらず、屋根は板葺きもしくは茅葺だったと考えられています。
復元されている建物は一棟のみですが、平面復元により建物の規模感はよくわかります。
そして千畳敷から周囲を眺めてみると・・・
標高39mという数字よりも高く感じます。麓の桜もきれい。
これにて千畳敷の散策はおしまい。次回はぜひ三城のほうにも足を延ばしたい。
宇土古城は地元の方も犬の散歩に来たりと手軽に散策できる城。アクセスはあまり良くないですが、近くにある宇土城に行くならぜひセットで訪れて時代の変遷とともに変わった城の作りも体感してみてください。
宇土古城 国指定史跡
- 住所:熊本県宇土市古城町
- アクセス:宇土駅からタクシーで約10分
- 駐車場:あり 主郭(千畳敷)側に5~6台停められる。
おすすめリンク
宇土デジタルミュージアム
宇土古城についてこどもでもわかるように解説されたパンフレットがダウンロードできます。
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