八代城②　大天守・小天守石垣に登って高さと大きさを体感せよ！　～島原・天草の城めぐり(19)

本丸搦手口

最後は本丸の北、搦手口から出て北ノ丸に向かいます。

埋門（うずみもん）跡

かつてはここには埋門があり、その上には埋御門上之櫓が建っていました。

写真は本丸側から門を抜けようとしているところ。左の石垣の上には唐人櫓、右側には北九間櫓がありました。

搦手口から振り返ってみたところ。大天守台と唐人櫓をつなぐ石垣が見えます。

搦手口の手前で後ろを振り返ってみると、搦手でもじゅうぶんに威圧感を与えられる造りになっている。

廊下橋跡

現在はコンクリート製の橋ですが、当時はここに北ノ丸とをつなぐ廊下橋がかかっていました。

廊下橋の先に冠木門があったという。
北ノ丸側から見ると北ノ丸→この廊下橋→冠木門→埋御門を経由して本丸に入る、という導線ですね。

廊下橋を再建してもらいたいけど、この橋を渡ると大通りに出るので難しいか・・・。

本丸を後にし、北ノ丸へ向かいます。

道の反対側に渡って振り返ったら本丸だけとはいえ、改めて規模の大きな城だということを実感しました。

北ノ丸　石垣跡

本丸搦手門から出て道路を渡り、北ノ丸跡へ。現在は松井神社となっています。石垣が残っているというので道路沿いを探しながら歩いていたら、

石垣発見！

一部は失われているものの、無骨に積み上げられた感がとてもいい！

北ノ丸石垣の内側は土塁になっているようだ。

で、北ノ丸の外側の石垣はどうなっているかと歩き進めていくと、

これはすごい！
「石垣の一部は失われている」とあったので期待してはいなかったけれど、曲輪を取り囲む石垣が連なっていました！
近づいてみたかったけど、駐車場になっているのかな？それと足元が悪かったのとこれからまだまだ行く城があるのでここで撤退。

最後に北ノ丸の松井神社付近の写真です。

神社の境内というよりもかつては庭園だったというような雰囲気がある。

さらに奥（北側）にいくと、「北ノ丸茶庭」が残っているそうです。
城代の加藤正方（かとうまさかた）が母親の隠居所と枯山水の庭園を造り、加藤氏が取り潰しになった後に入った細川忠興が数寄屋と池を作って整備したそうです。

庭園の方までは行けなかったので、次に来ることがあったらぜひ見に行ってみたい。
あ、庭園つながりでいうと松濱軒もね！

八代城　散策ログ

八代城は本丸の区割りはしっかり残っているものの、石垣を残す北ノ丸以外は市街地化しており、八代宮と比べるとだいぶ存在感が薄め。それでも本丸の高石垣は見事だし、大天守、小天守もその石垣の規模から立派な連結式天守が建っていたことも想像できます。ワタシが行った3月は桜もきれいでした。（雨で魅力は伝えられなかったけど。）
晴れた桜の季節にまた訪れたい城です。