新府城④ 桃源郷の世界へいらっしゃい 出構と桃の花は最高のコンビネーション

新府城 乾門の虎口を出て大きな水堀のまわりをぐるっとまわりこみ、堀を横目に西出構、東出構に向けて歩きます。
これがまた幸せなくらいのピンクな光景なのです。

乾門を出ると大きな水堀

これは武田時代で作られた水堀なのか!?
新府城でここだけが異質に感じる。もちろん大手の丸馬出も半端ない土木量なので、武田にその力が無かったとは言わないけど、乾門から出て土橋を渡り、大きな水堀を配置する。ここだけそれまでの新府城っぽくないんだよな。

新府城
土橋と水堀

水堀、大きいな!土橋から眺めると堀の深さと幅の広さが伝わるか?

新府城
乾門の外の土橋と大きな水堀

 

引きで見ると長く堀が築かれたことがわかるかな?堀の向こう側にある帯曲輪と比べてもけっこうな高低差です。

この周辺には桃の花は無いですが、季節柄、あちこちに花が咲いていてのどかでした。
桃の花を眺めに西出構、東出構へ向かいます。

 

西出構・東出構へ

堀に沿って歩いて行くと、遠目にピンクの桃の花が見えてきます。

西出構も見えてきた。

新府城 西出構
西出構と桃の花
新府城 西出構
西出構

前回に来た時は日没時だったので暗い写真でしたが、明るいと輪郭がはっきりわかるね。

そして桃源郷に来た!!!

新府城 桃の花
西出構付近の桃の花

まわりは一面ピンク。お仲間さんもそれぞれ撮影を楽しんでいます。

が、せっかくの桃源郷に来たのにワタシの興味関心は出構へ。新府城へは並々ならぬ愛情があって恋焦がれているのでしょうがない。
先に東出構へ向かう。

新府城 東出構
遠目に見える桜を背景とした東出構

 

そして桃の花と東出構を一緒に撮影するならこのアングルがベスト!

新府城
桃の花と東出構

東出構、桃の花、遠目に山々。
これ以上後退するとビュンビュン車が通る国道なので、道路に出ないギリギリのラインに立って写真を撮るのがおすすめ。そしてやっぱり広角レンズはこれ以上後ろに下がれない状態でも全体がおさまっていいなぁ。

 

新府城 東出構
東出構から眺めた桃源郷

東出構に登って撮影。右奥にあるのが新府城の駐車場。さらにその奥にもピンクの桃の花が咲いている。

新府城
帯曲輪から眺める東出構

東出構から城内に少し入り、帯曲輪から東出構を撮影。この入り口がまた良い!

 

新府城と桃源郷はもちろん青天の日の昼間に撮影するのが良いですが、暮れ時もおすすめ。さらにピンクが際立つんです!

新府城 東出構と桃源郷
夕焼けに彩られる東出構と桃源郷

最期に車を停めていた新府城駐車場に集まる。ここから各自、帰路に着くはずだったんだけど、日が沈んでいく山々と桃の花がきれいだったのでまた撮影会に

桃と桜に彩られる新府城は夢のような世界で、2021年に行った城の中ではNo.1でした。
新府城は新府城として探索しつつ、人は多くなりますが春の新府城は桜と桃の桃源郷を愛でにぜひ行ってもらいたい城です。

新府城 桃源郷オフ 散策ログ

新府城 散策ログ
新府城 散策ログ

本丸での昼休憩も含めた2時間の散策。初めての訪問でなくても2時間かかる!
隅から隅まで探索に加えて桜と桃の花の撮影ともなると、そのくらいかかるわな。探索のぜひ参考にしてください。


新府城

  • 住所:山梨県韮崎市中田町中條
  • アクセス:JR中央線新府駅から徒歩約20分
  • 営業時間: –
  • 駐車場:あり 30台 新府公園駐車場
武田氏滅亡後、そして織田信長の死去後の関東・甲信越で勢力ががらっと変わっていく様はとてもドラマチック。
この順番でまわると、北条が陣取った城→徳川が陣取った城と位置関係がわかって面白いです!
笹尾塁(北条)
若神子城(北条)
能見城(徳川)
新府城(徳川)
武田信玄が死去してすぐに織田信長も本能寺の変で死去。その後の混沌とした甲信越地方の徳川、上杉、北条の勢力争いについては平山優先生の「天正壬午の乱」が詳しいです。各勢力がどのように攻め入ったかの臨場感を感じながら読み進めることができます。
ちょっと難しいということであれば、能見城の発掘報告書に平山先生が寄稿しているので、そちらから読んでみることをお勧めします。

 

武田の城めぐり おすすめな本


武田氏滅亡
辞書のような分厚さの本に、武田氏が滅亡に至るまでや、どのように追い込まれていったかが濃縮されている一冊。
管理人もただいま平山先生の講座を受けつつ勉強中!
なお、大石泰史先生の「今川氏滅亡」と合わせてKindleで【2冊 合本版】『武田氏滅亡』『今川氏滅亡』として配信中。2冊買うならこのKindle合本版だと安くなるのでおすすめです!


 

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