2023年の大河ドラマ『どうする家康』を勝手に応援企画!
桶狭間の合戦にまつわる城と砦めぐり。松平元康(徳川家康)が今川義元から命じられて、大高城へ兵糧入れをする前に攻め込んだ丸根砦です。
丸根砦とは
桶狭間の戦いについてはこちらからどうぞ。
2023年の大河ドラマ『どうする家康』を勝手に応援企画 第一話で取り上げられるであろう桶狭間の戦いが繰り広げられた桶狭間古戦場と周辺の城と砦を一足お先にめぐってきました。 地図上のマッピングではなく、自分の足で歩いてみると立地や地形、距[…]
若き徳川家康が松平元康時代に今川義元から孤立した大高城に兵糧入れを命じられる。
大河ドラマ『どうする家康』の宣伝で徳川家康を演じる松本潤殿が「お米をいれるだけぢゃ!」と、はりきって向かったのが大高城。とはいえ、大高城は周りを織田信長の付け城で包囲されていてそのまますぐに兵糧入れができるわけでない。松平元康は丸根砦を鉄砲を用いて攻撃し、激戦の末に守備に回った丸根砦にいた城兵は全滅したと言われています。
丸根砦と大高城の位置関係と距離感は大高地域観光推進協議会「大高を巡る」をみるとわかりやすい。
今回は北にある鳴海城とその付け城をまわった後、中山砦から歩いて丸根砦に向かいました。
立地について
大高城の東側に築かれた織田信長方の砦跡。標高約30mの高台に築かれていて、東西36m、南北28mの砦の周囲には幅が約3.6mの外堀がめぐっている。駅近で、周囲は住宅街で子連れの家族の散策コース担っています。
丸根砦 縄張図
縄張図はありませんが、現地案内板より。丸い郭の周りを外堀がめぐっています。
丸根砦へ
この日のコースは中島砦から大高緑地の近くの道を通って丸根砦へ。「緑区史跡散策路」という史跡や寺社仏閣をまわるコースに丸根砦や鷲津砦が設定されていました。イメージとしては看板写真の①の地点からまっすぐ歩いて⑤の左(北側)から丸根砦に入りました。
直線距離では⑤丸根砦から④鷲津砦に移動し、大高城へ行くことも考えたのだけど、丸根砦から東海道本線の反対側にある大高城に行き、兵糧入れの道を歩きたかったので、丸根砦→大高城→鷲津砦の順でまわることに。
丸根砦から大高城、兵糧入れの道のレポと大高城編はこちらから
2023年の大河ドラマ『どうする家康』を勝手に応援企画! 桶狭間の合戦にまつわる城と砦をまわったのですが、松平元康(徳川家康)が今川義元から命じられて、丸根砦から兵糧を運び入れた大高城です。 大高城とは 桶狭[…]
丸根砦から大高城への道は過酷だった・・・。
写真だとアップダウンがわかりづらいけど、鳴子団地大高線(国道)の大高町倉坂の坂がめちゃくちゃしんどかった。
訪れたのは2022年11月9日だったのですが、この日は暑くて途中で着ていたダウンコードを脱ぐ始末。それでこのアップダウンの連続はしんどかった!
そして国道を右に入るところがそろそろ出てくるなと思ったら、最後の最後にこの急坂!
泣ける・・・。
ゆるく左にまわりこみながら登ってこれで終わりかと思ったら今度は右にまわらされる。なんたる食い違いな急坂よ!
登り切ったところで開けた景色!
写真の左奥に見える木々が茂っている小山が鷲津山で、鷲津砦が置かれた場所はこの写真の角度から説明すると、この写真の角度でいうと、鷲津山のもっと奥のほうだったようだ。だいぶ遠くにあるように見えるけれど、丸根砦と鷲津砦は徒歩10分程度。これまた近いな!
ちなみに大高城はこの写真からいうと見切れた左側の位置にあります。
視界が開けて鷲津砦方面まで見渡せるのはここだけ。現在は工事中のようなので、しばらくしたら家が建ち、ここから眺めることはできなくなるかもしれない。
さらに5分ほど歩いて丸根砦に到着。最後にまた坂だー。
丸根砦の看板付近に車がつめれば2台は停められそうだけど、途中の道も広くはないので、やっぱりここも歩いて来たほうがよさそう。
右側に階段があって、階段を上った先がおそらく本丸???
階段を上がらずまっすぐに行けば空堀をぐるっとほぼ一周、まわることができる。
登っていくと平場に出る。これは明らかに郭として整地されているね。
この写真の右側は一段落ちた平場になっていて、帯郭と思われる。
中央にあるのは城址碑ではなくて、丸根砦の慰霊の碑。
そうよね。丸根砦は松平元康(徳川家康)の攻撃を受けて壊滅したんですもんね・・・。
信長の命によって守備を任された佐久間盛重は討ち死にしました。
このまま進めば鷲津砦に抜けられるようだが、次は大高城に行く予定だったのでこの案内には従わず。
よく見れば、奥に丸根砦の城址碑あった💜
戻ってきて写真を整理したときに気づいたのですが、郭を囲んだ空堀の写真を撮影を忘れたようだ。暑さと疲労、さらにミラーレス一眼のレンズが認識しなくなり、無用の長物になったりでスマホで撮影していたんだけど、入口付近の空堀を撮影したのみで失念・・・。とにかく一周まわらねばという気力だけでまわる。
こちらは南側の入口付近に立っていた丸根砦の案内看板。
丸根砦の空堀の西側を歩いていると案内版がありました。ここから大高城が見える!
丸根砦の西側。案内板と同じアングルで撮影。中央よりやや右側の煙突?のようにひときわ高い細長いビル?が建っているあたりが大高城。よく見えるな!
丸根砦の散策はこれで終了。ログを後から確認したら、堀を歩いたのでまーるいログが取れてました
残念ながら丸根砦は遺構は整地された郭とそれをとりまく空堀しかないものの、砦の雰囲気はよく残っている。私が歩いた北側の入口、南側の入口のどちらを目指しても急坂にぶつかりますが、桶狭間の戦いを勉強するうえでは、ぜひ現地に足を運んでぜひ大高城、鷲津砦との距離感を体感してください!
丸根砦 基本情報
- 築城年:永禄2年(1559年)~3年(1560年)か?
- 廃城年:永禄3年(1560年)
- 築城主:佐久間盛重ほか
- 種類:山城
- 天守:なし
- 主なタイトル:-
- 主な遺構:曲輪、空堀
- 文化財指定:国指定史跡
- 所在地:愛知県名古屋市緑区大高町丸根
- アクセス:JR東海道線 大高駅から徒歩約15分。中島砦からだと30分弱。
- 駐車場:なし
- トイレ:なし
- 売店・食事処など:なし 城内にはベンチもなく、休憩には不向き。
- 女子城メグラー 難易度:★★☆☆☆
丸根砦は大高駅から徒歩15分、この前に行っていた中島砦からは徒歩30分弱。高台に築かれていて、中島砦から来ると一気に標高35mから一気20m→さらにまた一気に32mと急な坂道を登るので30分弱の道のりとはいえ、想像以上に疲れました。
今回の道のりは、中京競馬場駅の桶狭間古戦場も含めて10km歩きましたが、今までになくしんどい10kmに感じた・・・。
大高駅からでだと丸根砦の南側から入ることになるが、こちらもそこそこ登ります。
とはいえ、今回まわった桶狭間の戦いがらみの城であれば「砦らしい雰囲気を持つ唯一の城跡」なので、おすすめです!
丸根砦 散策ログ
右側にある赤線の道が中島砦からの道。平坦ではなく小刻みにアップダウンがあるのでけっこうしんどかった・・・。
文字通り丸い丸根砦の外堀もめぐり、大高城の兵糧入れの道を通って大高城へ向かいました。
丸根砦の城址碑を見てから空堀を一周。砦らしい雰囲気が味わえた15分の散策でした。
・大高地域観光推進協議会「大高を巡る」