周山城② 入口が3つ!?の謎多き天守台と巨大石垣と石塁

周山城の本丸を出たところの虎口3の通路と南側の石垣だけで何度シャッターを切ったことか!見どころ多すぎるぞ周山城!
主郭の西側を降りて段々と連なる西側の曲輪群に降りてきました。

西側の三段曲輪群

本丸から続く西の曲輪群は3段の曲輪になっている。南側の一部を除くとほぼ総石垣で、2つ目の曲輪の北西隅の石垣が最も高くて3~4m!その石垣と続いて3つ目の曲輪に沿って石塁が続く。これが圧巻なのです!

周山城 縄張図
周山城 縄張図

曲輪IV・V 小姓曲輪?

まずは本丸西側の通路にある虎口3を降りるとIVのエリアへ。記憶が定かではないのだけどIVの曲輪には「小姓曲輪」という看板がかかっいて、さらに曲輪IV・Vには木にテープが巻かれ、それぞれ小姓曲輪の「上段」「下段」と書かれていた。おそらくIVとVの2つが「小性曲輪」なんだと思う。(わかる人、ご指摘くださいませ。)

なお、案内看板では「小性曲輪」という字面だったのだけど、「こしょうぐるわ」と読むらしく、個人のホームページでは「小姓曲輪」と書かれていることが多いですね。

 

周山城 曲輪IV
小姓曲輪 上の段

おそらく小姓曲輪の上の段。「井戸跡」という看板がある。

 

井戸跡を見逃すな!

曲輪IVを降りてしばらく東に向かって歩く。斜面には石垣がところどころ露出している。
そして石が組まれた井戸を発見!

周山城 井戸跡
周山城 井戸跡

「良い仕事をしている」と褒めたくなるほどのきれいな石積みの井戸! 美しい
井戸の上の斜面にもこれまたところどころ石垣が露出している。これに見惚れて井戸に落ちるなよ!

周山城 西の曲輪群下の井戸
周山城 西の曲輪群下の井戸

ほれぼれするねぇ~
これなら井戸と言われても納得。逆にこの井戸を見てしまうとなおさら、本丸のあの大きな窪みは井戸か?と疑いたくなってくる。今のところ、周山城で井戸と断定できるのはここのみ。
この井戸がある場所は平坦の小さな曲輪になっていて、これもまた石垣で囲まれているのだけど、この井戸曲輪への明確な虎口はわからないということなので、ぜひ詳細を調査してもらいたい。

井戸を確認したら小姓曲輪に戻り、さらに西に進みます。


 

曲輪IVに戻り、さらに曲輪V(小姓曲輪 下の段)を通り、

周山城 曲輪V
小姓曲輪 下の段

曲輪Vを降り、曲輪Vの脇を斜めになりながら歩く。足場が悪く、道幅は一人が通れるくらい。それでいて斜めになっているので歩くのがちょっと大変。

周山城
曲輪Vの真横を斜めになりながら歩く

この下は落ちている。ところどころに石垣の石が露出しているのを見るのが楽しくてテンション上がっているので疲れも怖さも麻痺して怖さもないけど、足を踏み外したら転げ落ちるのみ。

曲輪VI

曲輪Vの下の道を歩き、まわり込んで曲輪VIにはいると、とんでもない光景が待ち構えていた!

曲輪Vの巨大石垣!

 

なんじゃこりゃ~!?

誰もが息をのむ、石垣が目の前に迫って来た!

周山城 曲輪VI
曲輪VIから見る小姓曲輪の石垣が凄かった

粗く積まれた野面積みの石垣。崩落が激しく、近づけないようになっているが、行けるところまで行く!

この上が小姓曲輪になるわけだけど、ものすごく立派な石垣だわ。

算木積みまではいかないけれど、隅の石は大きな石材で交互のように積まれている。
その高さは3~4m!高い!

 

そして改めて西曲輪群の3つ目の曲輪の北側の石垣もすごかった。

周山城 曲輪V・VI
小姓曲輪の石垣とさらに伸びる石塁

おぉぉ!よく本で見る石垣だ!

周山城 圧巻な石垣
周山城 圧巻な石垣

そばに立つ人間との対比でこの石垣のすごさが伝わるだろうか。
足元に石垣の石が落ちてゴロゴロと転がっている。もしかしたらここも立ち入り禁止になるかもしれない。
今この瞬間だけ楽しめる、刹那的な石垣・・・。

 

さらに西側に目を向けるとこちらにも崩壊寸前の石垣。

周山城 西曲輪群
西曲輪群下段の崩壊寸前の石垣

周山城ではあちこちに石垣があるので見つけるたびに狂喜乱舞してたけど、二の曲輪の石塁本丸の虎口や天守台の石垣どころのレベルじゃない!
ぜひ、西側の曲輪を見に来てください!

 

そしてさらに西へ。周山城はこれだけではなかったのです!

周山城
尾根伝いにさらに西へ進む

 

>>周山城 西の城 編へ続く


参考資料:
『週間日本の城』デアゴスティーニ
戦国の山城を極める』加藤理文・中井均共著

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