三崎城 新井城の背後を守る水軍の城

2022年5月29日。道寸祭りで公開される新井城を探索した後、電動自転車で三浦半島を南下し、三崎城へやってきました。

三崎城とは

三浦城、宝蔵寺城、北条山城とも呼ばれる城。北条湾を臨む断崖上に作られていて、三浦氏が拠点である新井城の背後を守る支城として築かれたといわれる。三浦水軍の拠点も兼ねていました。

案内板によると、

築城の年月は不詳であるが永正15年(1518年)7月11日 北条早雲に敗れた三浦義同が新井城(油壺)に亡ぶとき、三崎城もまた落城した。その際囲みを破った城兵は城ケ島に逃れ なお抵抗をつづけたという。

三崎城 案内看板より

壮絶な戦いとなり、落城の後は北条氏が5代にわたって兵を置いたことから「北条山」の地名が残っているそうです。北条山城と呼ばれたというのも納得です。

1590年(天正18年)の北條氏の滅亡時に新井城と同様に廃城に。
現在の三崎城は、三浦市役所や三崎小学校、三崎中学校などが立てられたタイミングで改変されていて城跡とわかるのは土塁のみ。
今回は行かなかったけれど、本瑞寺、光念寺付近では空堀が道路となって残っているそうです。

 

三崎城説明図
三崎城説明図 三崎城の案内看板より

主郭を中心に曲輪が連なり、現在、説明看板がある主郭の北側には角馬出があったらしいのだけど、フェンスで囲まれていて、その先の馬出の残り具合はわかりませんでした。三崎中学校の敷地だと思って入らなかったのだけど、現在は市役所第二分館になったそうで、ちょっとお邪魔してみればよかったな。
そんな中でも二の曲輪を囲む土塁はわかりやすいものの、この案内図通りに残っていたら面白い城だったろうな。

 

三崎城へ

2022年5月29日。道寸祭りに合わせて新井城に行った後、自転車で30分弱をかけて三崎城へ。
新井城から三崎城への道は大変だった・・・。三崎口駅の観光案内所で借りた電動自転車が大活躍。とにかくアップダウンが激しく、登りは電動自転車に頑張ってもらったので問題なかったけど、下りは勢いがつき過ぎて怖かった。自転車で行く人は気を付けてくださいね。

 

三崎城大手跡
三崎城大手跡 三浦市役所付近

 

大手

三浦市役所あたりが大手だったらしい。現在は緩やかに登る道になっているけど、高低差がすごい。

上から眺めると城らしい地形だということがわかる。道もきゅっと狭まっている。

写真の右側にあるのが三崎小学校。堀底を今は車が走っているのね。幅も深さもかなりなもの。

大手からまっすぐ進むと三崎城の城址碑と案内板がある。

城址碑

城址碑と看板の引きの写真を撮るのを忘れた。看板の奥には角馬出があり、その先に二の曲輪が広がっていたようです。

ということはここがか。

主郭

堀の反対側は主郭。

三崎城 主郭
主郭

現在は広場になっている主郭。ダメだ。主郭はこれ以上は話が膨らまない

 


二の曲輪と主郭の間の堀底だったであろう道路を進むと「元 青少年会館」だった広場が。
さらに進むと「三浦氏慰霊堂参道」という看板がある。

慰霊堂へ
慰霊堂へ

この先に進むと左と右に土塁と空堀で狭められたエリアがあり、慰霊堂のある場所は出曲輪のようなスペースになっていていかにも城といった感じ。慰霊堂まで行こうかとも思ったけど、木々が密集していて暗く、蚊に刺されそうなのでやめておきました。

さらに道を進み、二の曲輪のまわりを少しめぐって土塁を体感しに行くことに。

 

三崎城 土塁
二の曲輪を囲む土塁

二の曲輪のまわりをぐるっと土塁がまわっている。

 

そのまま二の曲輪沿いに進むとどんどん道が細くなり、最後は階段で自転車は降りられないのだけど、見よ、この高低差!

二の曲輪を囲む堀はどんなものだったか今となってはわからないけれど、明確に残る土塁と、堀の気配はわかる城でした。

三崎城の一部だったという光念寺、本瑞寺にも行く予定でしたがあまりの暑さに断念。
そして道寸祭り帰りの人の波とかち合うと電車に座って帰れない!ということでこれで退散しました。
城めぐりとして歩いた距離は短いけど、電動自転車の道のりはタフだったなぁ。

 

三崎城に行くなら新井城もチェック!

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三崎は温暖で風光明媚な土地から源頼朝もお気に入りの場所。この地に御所を建てました。
桃の御所:見桃寺
椿の御所:大椿寺
桜の御所:本瑞寺
本瑞寺のみ現在も桜が眺められる。本瑞時は三崎城内で空堀の跡が残っているそうなので、行ってみてください!

 

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