日本城郭検定 1級に合格した私の勉強法(準1級、1級編)

日本城郭検定準1級と1級の勉強法編です。

前回、ワタシの受験記録を書き出してみましたが、どの級も1回は不合格になってます。それでも1級までは合格したのは、めげずに自分なりの勉強法を見つけたからかな。

日本城郭検定 3級・2級合格体験記

今年も日本城郭検定の時期がやってきますね。2021年は6月13日。今回は年に1度の1級の試験も開催されます。 私は2013年の第2回から3級を受け始め、2018年の第12回で1級に合格。全部がトントンと合格したわけではなく、どの級も1回は[…]

日本城郭検定2級 3級合格体験記
どうやって合格するために勉強したかを改めて書きました。受験の参考にしてくださいな。
こういう合格体験記を記載すると「過去問をください」と言われることが多いですが、過去問の提供はお断りしています。
ネットで探せばいくらでも出てきますし、そのくらいの努力は自分でしましょう。
そして、準1級、1級など難易度が上がればあがるほど、過去問だけで合格できるほど甘くはないです!
また、ここで記載する合格体験記は受験当時のものです。準1級までは続日本100名城が決定する前に取得しているので、当時とだいぶ状況は変わっています。「こんなやりかたもあるんだなぁ。」と、数ある勉強法のひとつとして参考にしてください。

 

日本城郭検定準1級 おすすめ勉強法

日本城郭検定 準1受験の必須本 3冊

まず、必要なのがこの3冊。
  • ビジュアル百科 日本の城1000城
    準1級の公式スタンプ帳が出るまでは、準2級の勉強にも使ったこの本を使って100名城以外にどんなお城があるのか?を把握していました。準1級では続日本100名城以外からも出題される可能性もあるので、続100名城以外の城チェックに使えます。
  • 準1級出題テーマに沿った本
    準1級は毎回テーマが決まっていて、一定の割合で出力されるので勉強はしやすいです。ネット等でも情報は手に入りますが、体系的に勉強できるのでやっぱり本で知識を得るのが一番。

では、どのように勉強したかを紹介します。

 

日本城郭検定準1級 おすすめ勉強法

 

続日本100名城 公式スタンプブックに新しく得た知識を書き込め!

スタンプ帳を使った勉強
スタンプ帳を使って勉強する

3級から2級までは「書いてあることを覚える」ために使う。準1級、1級は新たに得た知識を忘れないように書き留めておくことに使う
暗記用のノートを作っても良いと思いますが、スタンプブックは基本的なことがまとまっているので、これに知識を追加していくのがおすすめ。
・持ち歩きしやすい
・試験の時に持って行って、電車の中や試験前に「新たな知識」分だけざっと復習できる!
・FLIXIONペンを使えば覚えた時は消して、また新たな知識が書き込める

1つのことをたくさん書き込む必要はないです。たくさん書くとポイントがぼやけるので開いたときパッと目につくようにあくまでもポイントだけ書き込む。
ただそれでもスペースは少ないので、付箋を貼って書き込んでました。

で、消して書いてを繰り返していたら、公式スタンプ帳を開きすぎて製本しているところが怪しくなってきた😂。このままではスタンプを押そうと持ち歩いているときに壊れる可能性がある・・・。

ということで、1級の勉強のときは、

1級勉強用に2冊目を買った
1級の勉強用に2冊目を買った

2冊目買っちゃいました。

公式スタンプ帳が2冊
公式スタンプ帳が2冊
まだ100名城、1周終わっていないのに、うちには公式スタンプ帳が2冊あるのだよ😅。
続100名城のスタンプブックが出ていたら同じことをやっていたと思います。

スタンプブックに無い城の情報を「日本の城 1000」に書き込め!

これも公式スタンプブックと勉強の仕方は同じ。「日本の城1000城: 1冊でまるわかり!」には書き込みスペースは少ないので、付箋に書いてペタペタ貼ってました。

準1級のテーマに沿った本で勉強せよ!

これも重要。出題割合は私の頃は40%ぐらいだったかな。とはいえ、勉強するとしないとではえらい違い。
「櫓」がテーマだったときは「お城のすべて」で苦手なところをノートに切り出して自分の中で情報を整理しました。

こんな感じで切り貼り
こんな感じで切り貼り

写真は櫓のページではないですが、勉強のイメージはこんな感じ。
この時は落ちてしまったのですが、2回目はちょうど大河ドラマ「軍師官兵衛」を放送していてテーマは「官兵衛の時代の城」。なので一生懸命勉強したさ。

「黒田官兵衛をめぐる65の城」

ひとつひとつの合戦の背景と城に関する解説もあれば
倭城の解説も多い!
倭城のところはどんだけ読んだか。
でもね、思ったより出題されなかったんです。いや、出題はされていたんですけどね。
後から気が付きました。
出題テーマは「官兵衛の城」ではなく「官兵衛の時代の城だった。痛恨のミス!!!😅
それでもなんとか受かったので、チリツモで勉強しておいてよかった・・・。とりあえず、黒田家が絡む城については落とすことはなかったと思うのでやはり出題テーマについてはしっかり勉強しておいた方が良いと思いました。

過去問は完璧に解けるようにしておくこと!

そして何度も言ってますが、過去問は完璧に解いておくこと。私は準1級は2回受けたので、1回目の時の問題は完璧に解けるように準備していました。
間違った質問だけを抜き出して反復演習。4つの選択肢でどれが正解か?をFLIXIONの赤で書き、それに対する解説も赤で書く。赤いシートをかぶせれば、回答と解説が消えるので便利。
解説は自分の言葉で書くこと!解説文をまるっと書いても頭には入らない。自分が納得いくまで調べて、結果を記入していく。そのうち、100名城、続100名城についての追加の知識があるようであれば、スタンプブックに書き込んでいきました。
勉強のポイントは「数」を怠らないこと!
・現存の三重櫓は?12基
・広島城のにかつてあった櫓の数は?76基 etc…
こういう数問題が増えます。公式スタンプ帳に載っていないこともあるので、TVの城番組を見ていて数に関する知り得た知識があれば、問題に出ることを想定しておいた方が良いと思います。
で、肝心の「何で調べるか?」ですが、それはやっぱりこれ!

疑問に思ったことは「週刊 日本の城」で調べる!

1城、1城の城の本を買うわけにはいかない。そうなるとデアゴスティーニの「週刊 日本の城」が一番調べやすいです。
週刊 日本の城
週刊 日本の城
全部買うとけっこうな金額になりますが、でもコスパは良いと思う。これだけの掲載城に対し、1冊1冊、本を買っていたら大変だ。
これもまた、ここに乗っていない知識(発掘で新発見!的なことや、TVの城番組で得たこと)を得たら付箋に書き込んでいく。
週刊 日本の城
週刊 日本の城
こうやって書いておくと、例えば初めて訪れる際にも「これ、最近発見されたんだよな」とパっと見で分かるので、見学忘れも防げるしね。
<2024年4月8日追記>
上記で紹介したデアゴスティーニでは現在取り扱いがないようですが、Amazonで「週刊 日本の城」のバックナンバーを購入することができます!
なお、2024年1月からは100名城、続100名城を中心とした「決定版 日本の名城」iconが発売されています。

発掘調査結果などの「時事問題」も取り込め!

準1級からある意味「時事問題」的な出題が増えてきます。
私が2017年に受験した時に頭を悩ませたのは2016年に被災した熊本城の復旧計画についての問題

熊本城の復旧計画案のうち、採用が検討されている方法はどれか?

えーーーー!?
決定してもないことを問題にするなよーーーー!😂
というのが2問でました。そのときのことはこちらから
合わせて読みたい

お久しぶりの投稿です。 ここしばらくは日本城郭検定対策で勉強してました。6月に初の1級を受験してきました! 日本城郭検定。久々の受験。準1級は合格していたものの、1級なんて無理でしょ。と、2回見送り。 地方の城もまわるようになり、ちょ[…]

この直前、熊本城についての設問は出るだろうとNHKで放送していた熊本城の復旧に関する番組「よみがえれ 熊本城」を見ていたので推測で1問は正解しましたが、1問はどうしてもわからなかった。
1年前に何か起こった城で、100名城、続100名城なら確実に問題になります。松江城も国宝指定されたのち、しばらくそれ絡みの問題は出ていましたしね。こういう時事的なことはまだ本などでは取り上げられないことも多いので、TVで知識を得ておくことも必要です。
民放では少ないですが、NHKの「歴史秘話ヒストリア」(現在は終了してしまったので後継の番組の「歴史探偵」?は、わりと新しい新発見の内容を放送してくれるのでそれをまた書き込む。(ヒストリアに関しては「それ本当?」という先走り案件もあったけどね。)
BS朝日も定期的に城番組がやっているので「日本の城」キーワードでレコーダー自動予約し、城別にディスクに焼いてます。どこかの城へ行くときはそのディスクを見て予習もできるしね。
と、こんな感じで準1級は2回で取得することができました。
続いては(現状)最難関の1級についてです。
城郭検定1級 準1級合格体験記
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