会津若松城への旅 vol.4 旧滝沢本陣を攻めてきた

 

会津若松城を後にし、飯盛山に行き、白虎隊が眺めた会津城をワタシも眺めて位置関係を確認。
うん。とっても小さくですがちゃんと会津若松城の天守が確認できました。
当時、背の高い建物は無かったはずだから、さらによくわかっただろうな。

そして飯森山から歩いて行ける幕末の戊辰戦争でもキースポットとなった旧滝沢本陣へやってきました。
旧滝沢本陣は戊辰戦争の時の弾丸や大砲跡が残っている重要文化財の建物です。

旧滝沢本陣

旧滝沢本陣は参勤交代や領内をまわるときの殿様の休息所だったところ。
なぜここでとりあげるかというと、戊辰戦争の時には松平容保がここに陣をかまえ、白虎隊に出陣を告げたところなのです。白虎隊はここから戸ノ口原戦場へと出陣したのもここからでした。
旧滝沢本陣は歴史の目撃者となった建物なのです。

歴史的な建物をまわるときに楽しむコツは、できるだけ歩けるところは歩くこと
歩くと「距離感」がわかって、当時の様子を感じることができて楽しい。

京都で新撰組の屯所だった壬生から二条城まで歩いた時は大変だったけど、こうやって当時の人たちは走りまわったんだなぁ。と思うとちょっとわくわくする。

滝沢本陣と飯盛山は目と鼻の先。
出陣した白虎隊の隊士達は戸ノ口原戦場から敗走した後、出陣した滝沢本陣、会津若松城を目指して逃げ続けるけど、滝沢本陣はすでに官軍に攻め込まれてしまっていて、会津若松城の様子を見ようと登った飯盛山で燃えている城下の町を城が燃えていると思い、自決した。
という話ですが、飯盛山と滝沢本陣、本当に近いのです。
うわぁ。
飯盛山に逃げ込んだとしても、官軍が滝沢本陣にいたら、近すぎて怖いわ・・・。

滝沢本陣

滝沢本陣の正面

鉄砲と大砲に対するには、壁や石垣もないし、怖いな・・・。
松平容保公御一行様は、ここで陣頭指揮をとっていたけど、会津若松城に撤退し、籠城を始めるのです。

滝沢本陣

中の作りは「ザ・民家」

ものすごく落ち着けるんだけど、これが一時は前線基地だったのですね・・・。

旧滝沢本陣

囲炉裏もあるのです

建物の中には当時の「ザ・民家」な古民具から歴代藩主の使用した身の回り品などがあり、ちょっとした博物館です。現在の入口は「民家」のほうから入っていくけど、奥に入っていくと座敷があり、畳敷きになっています。

官軍に打ち込まれた弾痕や刀傷

ここからが重要
戊辰戦争時に官軍に打ち込まれた弾痕や大砲、刀傷跡があちこちにあるんです。

弾痕後

戸の右下にあるのが弾痕跡

でかい!こんなのが打たれてくるのか!

しかもこんな床にすれすれで討たれてくるのであれば、避けようがないじゃないか!

旧滝沢本陣に行く前には、七日町にある「会津新撰組記念館」に立ち寄ることをお勧めします。
骨董屋さんなんだけど、2階に当時の鉄砲や弾丸などが展示されています。弾丸は思ったより大きいものもあり、これだけ大きな穴が空くのも納得です。

柱の弾痕後

写真だとよくわかんないけど弾丸跡です

こういった「当時の戦いの傷跡が残っている建物」は、ごく一部の柱だったり、跡が残っていた個所を切りだして展示したり、ということが多いけど、この建物は弾丸跡がとにかく多い。
守りは固めていたと思うけど、こんなに弾を撃ち込まれたとは、壮絶な戦いが繰り広げられていたのでしょうね。

 

旧滝沢本陣

写真の左に写る御入御門

御入御門は藩主が使用する入口です。
右側の戸には弾痕がいっぱい。弾丸の跡の多さに驚きながらも建物の他の部分を探検。
お殿様がいたところだけあって、当時のトイレや湯浴びをしたバスルーム跡も残っていて興味深い。
陣屋としては民家すぎるなぁと思ったら、どうやらこちらは「横山家住宅」ということで、郷頭(庄屋みたいな感じ?)のおうちだったそうです。
ちなみに「郷頭」というのは会津独自の呼び方のようです。

名子屋

名子屋

名子も会津藩独自の呼び方のようで、一般農民よりさらに身分が低い農民のようです。
そのわりには家がでかい!

最後に母屋の写真を一枚。

旧滝沢本陣

 

飯盛山から近いけれど、旧竹沢本陣は観光客は少なめ。
会津の歴史を感じるにはぜひ滝沢本陣も訪れてみてくださいな。

 

旧滝沢本陣 基本情報

住所:福島県会津若松市一箕町滝沢122
電話番号:0242-22-8525
営業時間:4月~9月 9:00~17:00  10月~11月 9:00~16:00
12月~3月 要予約
入場料:大人400円、高校生300円、中学生200円、子供100円
アクセス:ハイカラさん・あかべぇ「飯盛山下」下車
駐車場:普通車7台

 

会津東山温泉 くつろぎ宿 新滝
icon
icon
icon
新撰組の土方歳三が刀傷を癒したという温泉があるという幕末マニアにはたまらない宿。
別館(不動滝)の建物の前にはその温泉跡が残っています。
※現在もお湯は湧いているけど、外にあるので温泉に浸かることはできません。
こちらの宿は、かつては松平家の別荘だったそうで、会津藩主の松平容保ゆかりの天然岩風呂『千年の湯』がそのまま残っています!
こちらのほうは、入ることはできますよ!
もちろん、入ってきました!
ブログランキング参加中
更新の励みになります!ぽちっとひと押しで応援お願いします!
滝沢本陣
最新情報をチェックしよう!