2021年11月。長野のお仲間さんと一緒に信州へ。「この城は絶対見ておいたほうがいい!」という、お仲間さんの絶賛おすすめの霞城に行ってきました。
いやぁ、すごかった。
林大城、林小城で信州の城の特徴は見ていたはずだけど、林城よりも平たくて鋭い石がぶっ刺さったように積まれていました!
霞城とは
大室氏の居城跡。大室氏は武田家に仕えていたが、武田氏滅亡後は織田信長の家臣であった森長可に仕えた。本能寺の変で森長可が撤退すると上杉景勝に従った。上杉景勝が会津へ転封になると上杉氏に従って会津に移り、その際に霞城は廃城となった。
松代と北信濃を結ぶ関門的な立地にあり、海津城の北を守っていました。
城の名前の由来は「敵が攻めてくると霞がかかったように城を覆い隠した」というエピソードから霞城と呼ばれています。
平石小口積みが見事だが、さらに折れや屈曲が芸術的といえるほど美しい。
石門跡の登城口から登ると、とんでもない石積みの虎口があるので、永福寺側から上がってきたとしても、少し降りてこの虎口は見ておいた方が良いです。
霞城へ
長野のお仲間さんと合流して霞城へ。「石門」の虎口から登りたかったので高速道路近くにある駐車場に車を停めて向かう。駐車場は3台くらいが停められるようになっている。
写真の正面の山が霞城。この道をまっすぐ行ったところが駐車場。右側に高速のガードが見え、高速のガードのすぐ下に駐車場がある。石門へ行く間の道にある「駐車場」の案内はここを指しています。
駐車場から10分弱歩いて石門登山口へ到着。
看板と右側の大きな石が目印。この反対側の左側にも巨石があり、大手門の跡と伝わっています。
この石門登山口から20分弱ぐらい登って、標高差でいうと30mほどのところで突然視界が開ける。
なんだこれは!?
目の前に壁のようにそびえたつ石積み!
牛蒡、牛蒡、牛蒡祭りだ!!!
大手桝形門跡?
視界180度にわたって広がる牛蒡積みの石垣。さらに詳細に表すと、平石小口積み。関東ではあまり見ない平たい石が隙間が無いように積まれている。
一面、平石小口積みの石垣!
我々はずっとこの石積みの脇を危険に身をさらしながら歩いて行くしかないのだ!
もう、言葉が出ません・・・。
平たく尖った石はまるで石英みたい。
そしてふと右側を見てみると、ものすごい石塁が!
石塁
虎口の右側(東側)にまるで虎口に到達できないようにするような石塁が。
まるで登り石垣ではないか!
「虎口の石積みがすごい」とは聞いていたのだけど、これは想定外だった!
近づいてみると、この石塁の石がまさに水晶や石英がぶっ刺さっているみたいなのです。
石塁を登り切って反対側(虎口の逆側)から眺めるとこんな感じ。
おー。おー。登ってる!石垣が登ってる!!!
別のアングルから眺めると石塁はこんな感じで見えます。
虎口の上に立ち、石塁を撮影。登っている様子がわかる。
石塁を堪能しつくし、桝形虎口へ向かう。
ところどころに低い石積みが。どういう建物が建っていたのであろうか?
大手桝形虎口のパノラマ撮影。写真の左側から桝形に入っていきます。