姫路城 天空の白鷺を攻める旅 (6)百間廊下はケタ違いの長さなのだ。

姫路城 天空の白鷺を攻める旅。
天守の改修状況を見学したあとは、西の丸にやってきました。

姫路城 西の丸

姫路城 西の丸へ
姫路城 西の丸へ

西の丸からも天守が見えます。より、白さが際立っているかも。

油絵調の天空の白鷺
油絵調の天空の白鷺

天守は覆いで隠れているけれど、小天守群だけでも素敵だな。

櫓群と長局・百間廊下・化粧櫓

これが西の丸 櫓群と長局・百間廊下だ!

長局 百間廊下
長局 百間廊下 化粧櫓

パノラマ撮影しても全然おさまりません!

写真の右にある大きな櫓が千姫の化粧櫓
長局がだーっと続く様子は「百間櫓(ひゃっけんやぐら)」と呼ばれています。要所要所に石落しなど外敵を寄せつけないための仕掛けはあるものの、西の丸は山の上に建っている状態なので防御は完璧。このながーい廊下がまっすぐではなく、微妙に折れ曲がって建ち、中は階段を登ったり降りたりという面白い作りになってます。

化粧櫓へ続く石段が化粧櫓の左側にあるけど、石段を登ったところは踊り場のようなスペースで、武者溜(むしゃだまり)という、有事の時の武士の控えの場でした。
入口はここではなく、西の丸のもっと奥。ワの櫓の入口から攻め入る!

ワの櫓 階段
ワの櫓 階段

入っていきなり階段。意表をつかれる。しかも急階段

石落とし
石落とし

やっぱり「お城」の施設の一部なのね。ちゃんと防御の設備もある。

廊下を歩いていくとレの渡櫓に不思議な門が。

レの渡櫓 埋門
レの渡櫓 埋門(うずめもん)

埋門(うずめもん)は敵が侵入してきたらここを埋めて、敵をこれ以上、入れさせないようにする仕組み。ここまでくる間にもいくつかありましたね。改めて石垣の上に建物が建っているんだなと実感。門が埋められたら入ってこられない!

長い廊下をさらに2分ほど歩くと階段が。

急階段
急階段

これがまた急な階段なんですわ。
この階段を着物姿で上がっていくのって、女性だけでなく男性だって大変よ。この急な段差ではかなりきつい。
お城の建物(特に天守)の階段は、攻め入りにくくするために段差&傾斜をつけて上りにくくするのが一つのテクニックだけど、着物を着た女性が多く出入りするこの場所もこんな急階段を付けるということは、常時は使われなかったのであろうか。非常事態だけに使われた、ということなのでしょうか。想像が膨らみます♡

登り終えると少し広いスペースに出て、また廊下。

 

百間廊下
百間廊下

レの櫓から千姫の化粧櫓の直前までの長局であるカの渡櫓までの長局は、そのあまりの長さから百間廊下と呼ばれています。

それにしても寒い。木造で窓も空いているから寒いのかなぁ。女中でも身分が低ければ畳敷きではなく、フローリングに「むしろ」を引いたような状態だったろうから、そうとう寒いだろうなぁ。

そしてまた階段が出てきた。

さらに急な階段
さらに急な階段

えー!? また上るのぉ!?
着物を着ているわけではないけど、スリッパを履いての移動はちょっとしんどいんぞ。「攻める側」でなくて、普通に暮らしていてもこの段差は大変。

登っていたら広い場所に出た。

先には大きな扉
先には大きな扉

この踊り場を抜けた先には大きな扉があるのです。

大きな扉だった
大きな扉だった

通り抜けて振り返ると大きな扉があることがわかる。しかもこれは潜戸付き方開き扉で、「潜戸」までついている立派な扉。

実はここから先は男子禁制女の園なわけです。ものすごい厳重でしょ?
毎晩、この扉を閉め、厳重に管理していたという。こういった扉があるというのも姫路城の「長局」の特徴だそうです。

次は「敵どころか男性すら侵入が許されない場所」に攻め入る!

 

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レンズが撮らえた幕末日本の城
明治に入って撮影された城の写真が充実!
取り壊される直前の壁の漆喰がはがれおちたり、瓦が外れて落ちそうになっているのを見ると、幕末、城の修理になんてかまってられない諸藩の事情もよくわかります。
姫路城の天守も今はきれいだけど、壁はボロボロ、瓦ははがれて屋根もでこぼこ。取り壊されてしまった建物の様子もわかって面白い!

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