姫路城 天空の白鷺を攻める旅 (5)門。そして門。西の丸までは門がいっぱい。

「天空の白鷺」の攻略を完了し、西の丸の千姫の化粧櫓を目指します。

 

 

天空の白鷺の施設内で30分くらい待ったけど、写真を撮りながらじっくりまわっていたので、この時点で姫路駅についてから約2時間20分経過。これで姫路城の半分を攻略。

天守の前の備前丸を通過。備前丸は池田輝政の居館があったところ。
小天守の華頭窓(かとうまど)がきれいだなぁ。と眺めながら歩いていると、階段を登らされ、さらに下る。そして下っていくとまた門が出てきた。

水三門

水三門
水三門

階段を下ったところにある水三の門
天守の周りをまわっているのに登ったり下ったりさせているのが不思議だったんだけど、「あれ?天守への道、間違った?」と錯覚させるためであり、他の城にはあまり例はないそうです。
水三の門は登ってきたとしても下ってきたとしても周囲から攻撃されること、間違いなしなのがよくわかる。攻める立場だったとしたら、攻めるの嫌だなぁ~。

 

水二門

水二門
水二門

狭い水三の門をくぐると天守の石垣のすぐ横にでた。広い道なので心理的にはちょっと余裕が出てくるけど、すぐ脇の乾小天守を見ると、狭間はあるし、石落しも備わっている。
うむむ。ここの突破も一筋縄ではいかなそうだ・・・。

次の水一門へ向かいます。

 

水一門

 

水一門
水一門

水一門を出たところ。
写真で観光客が石垣の上を眺めているけど、この石垣の上のほうに「姥が石」が埋まっています。「姥が石」は、築城の際に石が不足していて困っていたところに老婆が石臼を寄贈したという話が伝わっていますが、これは作り話だそうな。当時、石臼にはパワーが宿っていると考えられたので、魔よけの意味もあって使われたとも考えられるそうだけど、この石はすり減っている上に半分に割られているので、その線はないそうです。

右側にある黄土色の壁は「油壁」と呼ばれていて重要文化財
なんでこの壁が重文!?かというと、池田輝政よりも前の時代の版築工法と呼ばれる工法で作られているそうです。ものすごい強固なのでお城の城壁には向いているのだけど、手間暇かかるのでここだけ造られたという。

さらに西の丸に向かって歩きます。
天守の石垣に沿って歩いていこうとしたら、どうやら入ってきた水一の門の裏にある「ほの門」に向かって歩けということらしい。

 

ほの門

ほの門
ほの門

鉄板貼りなうえ、有事の時には砂利で入口を埋めるためにこんな階段のところに作られています。
姫路城にはこうした門がたくさんある!

天守よ、さようなら
天守よ、さようなら

いやぁ。この小天守だけでも普通の城の大天守並みの大きさだわ。

と、雰囲気のある不思議な門が出てきた。

 

にの門

にの門
にの門

おぉ!?中は暗くて急カーブ。なんか怖いんですけど。
F1のヘアピンカーブ並みにぐるっとまわるとまた道幅の広いところにでてきました。このまま歩いていけば、西の丸まで攻められそうな感じ。やっと先が見えてきた!?

とはいえ、まだまだ危険はある。すぐ脇は石垣と櫓なのだ。
横矢をかけられる上に、石落しだってあるではないか!
石落しは石を落とすだけではなく、上から矢で攻撃をされたり、登ってこられた場合には熱い油を流したそうです。矢をかけられないように石垣にそって歩いていたとしても、石を落とされたり油をかけられたら、それはダメージだわ。

クルス模様の瓦に注目!

写真の右側は歩いてきた通路です。

左側の櫓に注目!
左側の櫓に注目!

ここで必ず振り返ってください!写真の左側の櫓に注目!

唐破風(カーブを描いている屋根)の瓦を見てみると・・・

十字の瓦がある!
十字の瓦がある!

クルスの模様の瓦が! 十字の瓦なんて珍しい!

通称「官兵衛のクルスの瓦」と呼ばれているようだけど、姫路城の城主でクリスチャンだったのは池田輝政黒田官兵衛だけで、官兵衛が城主だった時にはまだクリスチャンの洗礼は受けていなかったようなので、池田輝政の家紋と考えられるそうです。池田輝政の時代まではまだ幕府は各藩に禁教令は出していなかったということもあり、池田輝政説が有力です。

クルスの瓦とはさよならするとすぐ近くに「はの門」が。また下り階段の門です。

 

はの門

はの門
はの門

はの門は石段が急な門でした。この門を出たところには転用石である石灯籠の石があるので、それも忘れずに。

はの門を出ると・・・

西の丸が見えてきた
西の丸が見えてきた

やっと西の丸の建物が見えてきた!
この「はの門」を下り終えたところは、TVドラマの「暴れん坊将軍」で新さんがよく立ち止まるスポットだそうです。

この坂道の下から上を眺めると天守も近くに見えて絶好の撮影スポット。
・・・らしいです。気がつかず、素通りしてしまった・・・。
坂を下から見上げると天守が近くに見えて、攻めやすいように見えるそうな。

西の丸に出るまで、長いなぁ~。
西の丸編に続く。

 

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レンズが撮らえた幕末日本の城
明治に入って撮影された城の写真が充実!
取り壊される直前の壁の漆喰がはがれおちたり、瓦が外れて落ちそうになっているのを見ると、幕末、城の修理になんてかまってられない諸藩の事情もよくわかります。
姫路城の天守も今はきれいだけど、壁はボロボロ、瓦ははがれて屋根もでこぼこ。取り壊されてしまった建物の様子もわかって面白い!

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