2013年12月。閉館間近の姫路城の天守閣改修施設「天空の白鷺」を見に行ってきました!
大河ドラマ「軍師官兵衛」の舞台 姫路へ
2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の舞台。
「大河ドラマの舞台だ!」と観光に訪れる人が多いようですが、現在の天守は関ヶ原の合戦の後に池田輝政が大改修を行ったのちにできあがったもので、黒田官兵衛が作ったものではないのです。
とはいえ、江戸時代から残っている現存12天守の中では最高峰のものであることは確か。
しかも姫路城は法隆寺とともに日本の世界遺産登録第一号!
50年に1度の大改修が行われているという天守を見に、今回は東京から日帰り弾丸で行ってきました!
青空にそびえたつ白亜の天守から別名「白鷺城」ともいわれる姫路城。その天守の改修状況を一般公開していて、改修施設「天空の白鷺」に入ってみれば、鳥の目線で間近に天守が見られるということでワクワク♡です。
姫路城 基本情報
- 所在地:兵庫県姫路市本町68
- アクセス:姫路駅から徒歩10分
- 種類:梯格式・平山城
- 天守:望楼型 五重六階地下一階 木造 連立式 現存12天守
- 主なタイトル:三大平山城
- 築城:もともとは黒田重隆の居城
1580年(天正8):羽柴(豊臣)秀吉
1601年(慶長6):池田輝政 - 主な城主:豊臣氏、池田氏、本多氏、酒井氏ほか
- 主な遺構
国宝:大天守、西天守、乾天守、東天守、い・ろ・は・にの渡櫓の8棟
重要文化財:門15棟、堀32塔の計74棟
必見!注目スポット
- いの門の上にある丸瓦と滴水瓦。揚羽蝶とそれ以外の家紋がよく見える!
- 三層櫓門のぬの門。ここから攻められる姿を想像してみて!
- 直前にある人面石でプレッシャーも受けてみる。
- 城内の石垣にある刻印石。いろんな大名のトレードマークが刻まれてます。
- 天守最上階にある刑部神社。
- この神社のおかげで震災・戦災でも一度も炎上していないと伝えられている。
- 小天守群の石垣。下から見上げると、屋根の裏側がとにかく細かく作られていることに感動。下から見上げる城も美しい。
- にの門を出たところにある櫓のクルスの瓦。十字は本当に珍しい!
- 百間櫓の長局から見る天守群。
姫路城と一緒に行きたい!おすすめスポット
- 姫路城 西御殿屋敷跡庭園「好古園」
当時の跡、そのままではないけれど、武家屋敷や庭園を再現。江戸時代の様子を垣間見ることができる。
姫路城天守を「借景」としていて、まさに「姫路城のお庭」のように見える。
「江戸城」としてよくロケに使われています。 - 兵庫県立歴史博物館
2014年は「軍師官兵衛」にまつわる展示でどっぷり官兵衛気分にひたろう! - イーグレひめじ
最上階から天守が眺められます - 書写山円教寺
「ラスト・サムライ」のロケ地になったところ。
主演のトム・クルーズは神戸に泊まっていたのだけど、書寫山のふもとのロープウェイ近くにヘリコプターで現れたそうな。スケールでかっ!
姫路城へ攻め入る!
姫路城は姫路駅からゆっくり歩いて15分くらい。大通りを散歩を兼ねて歩いて行くと、門跡などの石垣があちこちに見えてくるので、それに気を取られているとあっという間に時間がたつ。
姫路城の敷地は残っているだけでもじゅうぶん広く感じるけど、今の姫路駅あたりまで姫路城の敷地でした。
この大手門。姫路城の規模のわりには小さいなぁ。と思っていたら、これは昭和になって造られたもので、位置や大きさは江戸時代のものとはまったく異なるそうです。
もともとは三重の城門で、最も格調高く、厳重な門だったと案内板に書いてありました。ものすごく広い三の丸広場を通り、入場券を買って中に入る。
改修中の天守閣がすぐそこに見える!
本来なら天守が見えるところは工事中の覆いがかぶされている。描かれている天守は原寸大だそうです。徹底してるなぁ~。
改修中って観光客にとっては「残念」のひとことだけど、見学施設にしたというのはよく考えたものです。しかも、天守閣の最上階を眺められるなんて。ドローンからではないのよ!
お殿様だってそんな視線では見られないわけで。鳥の目線。いや、神の目線か!?
入口でもらったパンフと一緒に入場券に官兵衛くん
このパンフ、すごく詳しくて、時間が十分にあったらこのパンフを見ながらゆっくりまわりたかったです。姫路城のマニアックな見所がすべて記載されていて、「これを見ないと気づかない!」ところが満載。途中から目を通し始めたんだけど、最初からみておけばよかった!
とにかく混みだす前に「天空の白鷺に行かなきゃ!」と急ぐ。「見逃してもあとで戻るだろう」と思っていたら、広すぎて一方通行で1周まわるのが精いっぱい。戻っている余裕なんてありません!
ぜひ、パンフを見ながらまわることをお勧めします。ちょっと後悔しました。
大天守など改修中の天守群のすべてには入れなかいため時間短縮できたけど、すべてを周りきるとしたら、城好きは1日まるっと使っちゃいそうだな。
二の丸大手門 「菱の門」
イザ、登城。
写真の門は「二の丸大手門」。通称「菱の門」。こんな素敵な門が現存しているなんて!
伏見城の菱の門を移築したという話もあるそうだけど(真偽は不明)、「伏見=不死身」にもつながるということで重要な門とされていたそうな。
その一方、桜門、梅門、桐門、松門などあったうち、菱の門のみ残ったという説もあり、こっちの説のほうが有力らしいです。
菱の門は造形や装飾が素敵なんだけど、姫路城の天守の大きさからすると、門としては意外と小さめかな。そして意外なことにどの門も周辺の道は意外と狭かった。
江戸城(皇居)を歩いていると門があったところの石垣からそうとう広い道だったことがわかるけど、江戸城がやっぱり巨大すぎたということか。
入場券を買った場所から近くに見えた天守もどんなに最短距離を進んだとしても、天守まで遠く、姫路城の三の丸、二の丸、本丸もじゅうぶん広い!ということを実感したのでした。
続く
姫路城を旅するなら? おすすめの本
日本100名城めぐりの旅: 7つの「城の楽しみ方」でお城がもっと好きになる!
姫路城というお城の楽しみ方を教えてくれる本。
ワタシは姫路城に行く前に読んで行きました!他にも会津城や大阪城などいろんな城の楽しみ方を教えてくれます。読み物としてもおススメです!
レンズが撮らえた幕末日本の城
明治に入って撮影された城の写真が充実!
取り壊される直前の壁の漆喰がはがれおちたり、瓦が外れて落ちそうになっているのを見ると、幕末、城の修理になんてかまってられない諸藩の事情もよくわかります。
姫路城の天守も今はきれいだけど、壁はボロボロ、瓦ははがれて屋根もでこぼこ。取り壊されてしまった建物の様子もわかって面白い!