山中城 これぞ関東ローム層の底力!絶対よじ登れない堀 ~山中城の畝堀・障子堀に入りにいく!①

二ノ丸へ

山中城自体は整備されていて、標高540~580mにあるとはいうものの、バス停や売店まで一気に車で行くことができるので「歩いて回るのが大変」というわけではなく、ハイキングにちょうど良いアップダウンの城です。
そんな中で、まず最初に攻めづらさを感じるのが二ノ丸虎口へ向かうこの通路。
二ノ丸虎口へ続く通路
二ノ丸虎口へ続く通路
写真ではわかりづらいですがなかなかの傾斜角度です。
しかも登り口と虎口まではゆるくカーブを描いていて先が見通しにくく、さらにどんどん狭くなっていって虎口では2人ぐらいが横に並ぶのがやっと。
通路に沿って登って行こうとすると、左には土塁があって逃げられない。右は二ノ丸。正面はだんだん道が狭くなっていくし張り出しているところから狙われるし、そもそも坂だから駆け上るにも体力を奪われる。
登った後にの正面は侵攻を邪魔するように土塁が張り出していて、まぁ、あそこから狙われますわな。
さらにこの土塁のせいで登り口がさらに狭くなる。その正面は二ノ丸がちょっと突き出していて、そこから狙いたい放題。

 

ゆるくカーブを描いたデス・ロード・・・。😂

 

後ろからは後続軍が「早く行け」と追い立てるだろうし、左右正面からは狙われる。絶望的な気分になるよね。

 

そして二ノ丸虎口の前を通り、元西櫓とその先の西ノ丸へ侵攻する。
(今回は障子堀、畝堀に入ることがメインなので、それぞれの曲輪の説明は省略します。)

元西櫓

形がとても美しい元西櫓
形がとても美しい元西櫓
橋の手前が二の丸、奥が元西櫓。間の堀には橋脚台があり、四隅に橋脚を建てた柱穴が検出されたという。この復元した橋は盛り土して本来の位置より高くなっているそうです。
二ノ丸と元西櫓の間は嘘みたいな深い畝堀畝の高低差がが尋常じゃない!
元西櫓から溜池跡を通り、先ほどの橋の裏側のほうまでぐるりと回る。遊歩道から進入禁止の中に入れてもらうと絶望的な光景が広がっていた
修復中の畝堀
修復中の畝堀
恐るべし関東ローム層。

 

つるっつるじゃないか!

 

台風や大雨の時にはどうしてもこの堀の区画の一つずつに水が溜まり、2年前の台風では耐えきれずに崩れてしまったそうです。現在絶賛修復中で、土が突き固められている。
今回の山中城見学で最も恐怖を感じたところです。二ノ丸から眺めると距離感がつかめないし、元西櫓との間の橋からは死角になって見えない。目の前で見るとその深さに足がすくみました。
そして、目の前に広がる堀の表面はまるで泥団子づくりの最終工程手前くらいにつるっつる

 

それまである程度の傾斜角度はあったとして、何とか登れるんじゃないかと思うこともありましたが。

 

この傾斜、この深さ、この土具合。

 

絶対登れるわけない!

 

遺構保護の芝生に騙されていたよねー。登れるんじゃないかと思わされた。

 

さすがにこの堀の中には降りませんでしたが(いや、深さからいって無理だ。)、山中城の恐ろしさを感じた瞬間でした。

 

さらに歩き進め、「ザ・山中城」な光景を見に行く。

二ノ丸 西櫓の障子堀へ

西ノ丸から西櫓を眺める
西ノ丸から西櫓を眺める
広角レンズすごいぃぃぃ!!!
いつも使っているレンズだとこのくらいの画角が限度
いつも使っているレンズだとこのくらいの画角が限度
西の丸を入れようとするとワッフル堀が入らない。広角レンズありがとう。
ワッフル・ワッフル 広角万歳
ワッフル・ワッフル 広角万歳

西の丸から障子堀を堪能して、改めてこの城の土木量のすごさにため息。
そしてこの後、この山中城一番の見どころの障子堀に入っちゃうのです。
西の丸東側の畝掘
西の丸東側の畝掘
残念ながら台風で崩れ落ちてしまった西の丸東側の畝掘

 

遺構保護で盛土して芝生を貼ったた部分は元からの土壌と異なるため、大雨などがあると盛土&芝生の部分が滑り落ちてしまうそうです。
今見えている茶色の土の部分は400年前のものだと聞くと感慨深い。
崩れた土が堀を埋めてしまっている。痛々しいです。先ほど見学した修復中の堀のように芝生を貼っていないつるっつるの土壌そのもので見たいという思いもあり、保護のためには現状の保護方法が良いと思うのですが、乙女心(?)は複雑です。。。
ワッフルの中に入っちゃった編に続く
今回の企画は三島市のクラウドファンディングの返礼品企画として参加しています。
係員の許可を受けて堀の中に入っています。通常は堀の中に入ることはできません。

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