東京国立博物館の「琉球展」はまだまだ見どころいっぱい。
次は一番見たかった着物や装束編です。
２．王権の誇り 外交と文化
撮影OKスペースの後半で展示がされていた着物たち。さすが国宝
。どれもすごかった！
国宝 紅色地龍宝珠瑞雲文様紅型 綾袷衣裳
女性の冬用の衣裳で、裏地もある「袷」。沖縄は温かいとはいえ、やはり冬は暖かい着物を着るのね。花と蝶と流れる雲の模様が今見るとレトロモダンでかわいらしい。裏地の花の小さな紋もかわいいんだよな。
国宝 紅色地龍宝珠瑞雲文様 紅型綾袷衣裳
これがまたまたゴージャスだった！
5色で彩られた雲！下のほうに描かれているのは太陽？それより上に舞う龍は4本の指がある琉球のシンボルの龍！ 紅型の赤といい、映えるわぁ。
こういうモチーフって後ろ姿がいいよね。横須賀のスカジャン的な！？
国宝 黄色地鳳凰牡丹扇面文様紅型 縮緬袷衣裳
こちらは女性用の衣裳。丈が短いのは裙（かかん）という白い巻きスカートの上に着用するので丈が短いそうです。そしてさらにこの上に振袖などを羽織る。
だったらこんなにゴージャスな図柄にしなくてもと思うけど、上の衣は羽織るだけで腰紐で留めないので、歩くとき、座るときにはだけるので、この衣裳が目に留まるんですよね。
「テンペスト」で御内原にいた側室以上の女性がこういう衣裳を着てた～
国宝 御絵図帳（みえずちょう）
おぉぉぉ。着物好きにはこういう歴史資料は嬉しい。
御絵図帳は、絵図奉行によってまとめられた染物デザインのパターン集。今まで見てきた着物にも適用された図案がのっていますが、鳥のモチーフなどとともに幾何学的模様が多いのね。
国宝 黒漆葡萄螺鈿箱
２つの菱形をつないだ「方勝（ほうしょう」という文様が凝っている螺鈿細工の箱。螺鈿の模様を螺鈿で作っていて、葡萄のモチーフというのがかわいい。蓋の細工が凝っていて、わざわざ二重に重ねて縁取りをしなくてもよいのに、まぁ凝っていること！
今回の展示で撮影ができたのはここまで。他の展示もそうですが、着物は私が行ったときには見られなかったものもあったので、前期と後期、2回行けばよかったなぁ。
３．琉球列島の先史文化
時代はぐっと遡って貝塚時代の出土物コーナー。
奄美から出土したという大型の貝をそのまま使った「貝匙」がおもしろい。ヤコウガイってこんなに大きいのね。そして内側の真珠層が美しかったです。
４．しまの人びとと祈り
これまた面白いコーナー！
沖縄の展示でも普段はあまり取り上げられないノロの服装や装飾品は興味深い。
「紺地雲龍文様錦 𧙥衣（どぅじん） 」は、ノロが巻きスカート状の裙（かかん）と合わせて着用したという。これがシックな紺に雲と龍が描かれていてかっこよいんだわ。
さらにノロが身に着けた装飾品もすごかった。
ノロが儀式で身に着けたアクセサリーである「玉ハベル」。時代でいうと江戸時代または18～19世紀というだけど、全然古くない！赤・青・黄などの水晶玉が首飾りについていて、その首飾りからは三角形の布「ハベル」が垂れ下がっている。ハベルとは琉球の言葉で「蝶」を意味するそうで、ひらひらとしているのがまさに「蝶」でした。
どっぷり沖縄の雰囲気にひたった1時間30分。琉球だけでなく交易のあった他の国々の資料展示もあり、興味深かったです。
琉球展 公式グッズがかわいい！
そして最後は琉球展グッズ。
今回は買わないつもりでいたのだけど、この2点だけは買ってしまった。
- サンリオキャラ大集合のクリアファイル
沖縄風の装束をまとった人気キャラクターがかわいいのだけど、ポムポムプリンが国宝の王冠をかぶっていたり、シナモンがこれまた国宝の「黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海波立波文様紅型袷衣裳」を着てる～！！！
裏側も再現度が高いです！ - ブラインドポーチ
どの柄が当たるかはわからない。ワタシが引き当てたのは、今回は期間外で展示が見られなかった国宝の「空色地花籠燕文様紅型苧麻衣裳」ではないか！
女性用の夏の正装の衣裳で𧙥衣（どぅじん）と裙（かかん）の上に羽織ります。大きな文様の衣裳は高貴な身分でないと許されていないことから、王家の人たちが着たのではないかとされている。気分はうーちばるの王妃。
この青色、いいなぁ。実物も見たかった！
旅行の時にみんなでお金を集金する「みんなの財布」に使おうっと。
上野の国立博物館での展示は6/26まで。7/16～9/4までは大宰府の九州国立博物館での展示になります。沖縄情緒にひたるのにおすすめ。ぜひ行ってみたください。
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