島原城と武家屋敷の旅。最後は島原の名物グルメを食べに行くことに。
武家屋敷から島原城の駐車場に戻り、アーケードのある商店街へ向かいます。
まずはずっと行きたかった「寒ざらし（かんざらし）」で有名な島原水屋敷へ。
島原水屋敷
島原駅、島原城のどちらからでも徒歩10分ほどのところに商店街があって、歩いていくと突然、素敵な和風建築の門と建物が見えてきます。
門をくぐるとお庭に出て、そこには素敵な建物が。
こちらは明治5年（1872年）に建てられた木造二階建てのおうち。100年以上の歴史があるのね。
庭の池からは毎秒50リットルの水がわき出ているそうです！こんな街中なのに、すごい！
古民家を使ったお店の中は、招き猫がいっぱい！
どこを見ても猫。猫。猫。猫。
うわー。階段状の箪笥も懐かしい～！
こちらでは島原名物の「寒ざらし」をいただくことができます。
寒ざらしとは、白玉を島原の湧水で冷やし、はちみつや砂糖で作った特製の蜜にひたしてあるものです。
これが寒ざらしだ！白玉好きにはたまらんっ！！！！
あんみつやぜんざいには5、6個しか入っていないので、いつか白玉をいっぱい食べたい！と思っていたのだ。こんなにたくさん食べれられるなんて、夢のよう💕。
こ・・・こんなにたくさん食べちゃっていいんですか！？
甘い蜜とはいっても、ものすごく甘いわけではなく、ほんのりと甘い素朴な味。
島原は湧水が多い土地で、きれいな水で作ってあるからこそ雑味がなく、この素朴な味が活きるのです。
知り合いに島原出身で居酒屋をやっている人がいるのですが、メニューに無いものでも適当に言うと作ってくれて、わがまま放題だったのですが、ワタシからのリクエストで唯一「できない」と言われたのが寒ざらし。きれいな水のあるところでないと作れないそうです。事前のリクエストでもだめだった。そのくらい、貴重な郷土料理なのです。
TVでずいぶん前にドキュメンタリー番組でやっていたのですが、寒ざらしの有名店に「銀水」というお店があったのですが、平成のはじめに途絶えてしまったそうです。当時の味を復活させるまでが放送されていました。
・・・食べてみたくなりません？
お庭を眺めながら味のある建物で一服。贅沢な時間です。他にも寒ざらしを食べられるところはあるけれど、なんてったってこの建物。明治5年の建築ですよ！
建てられるちょっと前までは江戸時代ですよ！
この建物の中に入れるだけでも素晴らしい。江戸、明治の息吹を感じながら、当時を思わせる素朴な味わいの和スイーツをぜひお試しあれ。
しまばら水屋敷を出てしばらく商店街をぶらぶら。
涅槃像で有名な江東寺を見たり、飲泉できるという「島原温泉」の湯を飲んでみたり。
夕飯にはちょっと早いけど、江東寺の近くにある「銀座食堂」で夕飯です。
銀座食堂 具雑煮
銀座食堂は島原では有名な大衆食堂。長崎名物「ミルクセーキ」から「ちゃんぽん」「寒ざらし」まで長崎や島原の名物がいただけてしまうすごい食堂なのだ。
ここでのお目当ては、具雑煮だ！
具雑煮はこの旅にはもってこいの、ぜひとも紹介したかった郷土料理なんです。
島原の乱がおこった際、天草四郎は約37,000人の農民や信者、浪人武士たちとともに原城に籠城しました。農民たちに餅を提供させたり、山や海からいろいろな材料を集めて雑煮を作らせたのが起源という説があります。
栄養は十分にとれたのでしょうね。なんと約3ヶ月も持ちこたえました！
山の幸もたくさん入っているけど、鶏肉や焼きあなご、卵焼き、そしてでーんと大きな丸餅など具がたっぷり。大きな丸餅はとろとろに煮込まれていてこれがまたおいしいんだ！ご飯はなくてもこれだけでもおなかいっぱいになります。
これはうまかった！👍
行ったのは11月で、日も暮れてきて寒かったので、雑煮はとてもうれしい。島原に行ったら「寒ざらし」と「具雑煮」。これはマストです！
惜しまれながらも銀座食堂は平成30年末に閉店してしまったそうです。
吉永小百合さんの「まぼろしの邪馬台国」などの映画のロケ地になったりとこの商店街一の名店であったので残念。
2021年3月に島原に行った時は商店街には寄らず、島原城の近くのホテルに泊まり、なつかしの具雑煮を味わいました。やっぱり具雑煮、好きだぁ～！
島原グルメ編はこれで終わり。
2021年1月に「有吉くんの正直さんぽ」で島原のロケがあって、寒さらしや具雑煮が出てきたんだけど、まだ食べたことない「六兵衛」という料理が出てきました。食べてみたかったんだけど強行スケジュールだったため食べられなかったんです。次は絶対食べてみたい！
島原は足をのばせば原城や日野江城など島原の乱関係の史跡も多く、食べ物も独特で何度行っても面白いです！
「おいしい島原」をぜひご賞味あれ！
、ANA便で東京から約2時間。
