2021年10月。京都の城めぐりでやってきたよ。上中城。平安時代末期の居館跡はまるで競馬場のような楕円形の居館跡でした。
上中城とは
案内板によると、上中城は天皇を退位した院の御所を警備する北面の武士によって築かれたと伝えられていて、その武士が蔵人大夫正平(くろうどのだいぶまさひら)の末裔である九郎国眞(くろうくにさね)であるというが、伝承レベルという。
平成5年(1993年)~平成7年(1995年)に実施された発掘調査によると、12世紀~13世紀を中心に使用されていたとが明らかとなった。
立地について
京の都と丹波屋丹後地域を結ぶ周山街道沿いに造られた要衝の地に築かれている。
上中城 縄張図
現地案内版より
平地に築かれた楕円形の館跡は非常に珍しい。館の敷地を堀が囲んでいて、北東に土塁跡がある。曲輪はうっすらと仕切られている。
上中城へ
上中城へは車が一番。バス停が近くにあるようだが、どの駅から出発しているかはよくわからず。
上中城ってどうだった?と行ったことがある城仲間に訊くと口をそろえて「競馬場!」と答えるのがすごく謎だったのだけど、こういうことか!
堀跡がトラックみたいだ! 確かに競馬場みたいだ!
手前にうっすらと土塁の跡。この居館跡で唯一地形のメリハリがついているところ。
この土塁は幅5m、長さは20m!高さ1.8mmあったらしい。
そして土塁側から見て見るとこんなに広い!
曲輪の周りはうっすらと盛り上がっている。この右側が掘だったのね。
東西84m、南北40mもある上中城。史跡指定の範囲は4,810㎡だけど、城内の面積は3,000㎡もある。
取り囲む堀は幅が5m、深さ1mだったという。堀幅、広いな!
田んぼの中に突如現れる楕円形の上中城。Google Mapで見てみると本当に競馬場のトラックみたいだったけど、平安時代の居館の名残として貴重な場所。一度は足を運んでみることをおすすめします。
上中城 基本情報
- 築城年:平安時代末期 天仁(てんじん)年間(1108~1110年)
- 廃城年:不明
- 築城主:九郎国眞
- 種類:平城 居館
- 天守:なし
- 主なタイトル:京都市指定史跡
- 主な遺構:曲輪、土塁
- 文化財指定:–
- 所在地:京都府京都市右京区京北上中町城下町37-5
- アクセス:車でしか行ける気がしない。近くにバス停があるようだがどこ発着かわからず。
- 駐車場:そばに駐車スペースあり
- トイレ:無し
- 売店・食事処など:無し
- 女子城メグラー 難易度:★☆☆☆☆
車でしか行きにくいのが難点。単郭の居館跡なので、着いてしまえば散策は何の問題もなし。
・週間日本の城
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