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久々利城
久々利城とは
久々利城は美濃の守護であった土岐頼兼の弟、土岐三河守康貞が祖となった久々利氏の居城で、康貞によって建てられた。土岐氏は美濃、伊勢、尾張の守護職であり、「三河の守」とは「3国以上の国を治める者」に与えられた称号。
天正11年(1583年)に金山城主の森長可に攻められて落城。森氏の家臣だった戸田氏が城代になるが、慶長5年(1600)に森氏が信濃に転封となったタイミングで廃城になった。
地元のガイドさんの説明によると、久々利城の下屋敷跡に千村氏が千村陣屋(別名千村城)を築城した際には堀も建設され、昭和30年代まで堀が存在したそうです。
久々利城 基本情報
- 築城年:鎌倉期?
- 廃城年:慶長5年(1600年)
- 築城主:土岐康貞
- 種類:山城 連郭式
- 天守:なし
- 主なタイトル: –
- 主な遺構:堀切、土橋、空堀、東側の曲輪の切岸が見事!
奥の院の先の二重堀切は必見。見逃すな! - 文化財指定: –
- 所在地:岐阜県可児市久々利1133番地
- アクセス:
①JR太多線・可児駅からバス 「可児郷土館」バス停下車
②名鉄広見線・新可児駅からバス 「可児郷土館」バス停下車 - 駐車場:有 可児郷土歴史館の駐車場に停められれます。
- トイレ:無し 可児市郷土歴史館で借りられます。
- 売店・食事処など:無し
- 女子城メグラー 難易度:★★★★☆
公共機関だとアクセスはあまり良くないが、着いてしまえば足場も悪くなく、1時間10分くらいでU字型の城内の反対側から麓におりることができ、可児郷土歴史館までだと1時間30分ほど。城内は整備されているので主郭までならスニーカーでも大丈夫。奥の院の先の二重堀切を降りてU字型の反対側まで行くなら多少のアップダウンがあるので、登山靴を履いて行ったほうがよいです。
久々利城の遺構と見どころ
- 桝形虎口 桝形虎口の造形も見事だけど、三の曲輪から丸見えなのが恐怖!
- 切岸 三の曲輪、二の曲輪、主郭の切岸がどれも見事。絶対登れない!
- 主郭と奥の院の間の土橋 装備をしながら通れるのは2人分のスペースしかない!
- 奥の院を越えた先の二重堀切。堀底まで降りて見るべし!
立地について
標高190mの山の尾根に築かれていて、街道の状況が良く観察できる。
久々利城 縄張図
縄張図は手に入らなかったので久々利城の登城口にある看板を撮影。
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