東林寺城  城内最大スケールの堀を探検する ~牛久沼周辺の城を巡る旅②

四ノ曲輪の空堀を越えて三ノ曲輪へ

四ノ曲輪と三ノ曲輪の間の空掘を引き続く歩く一行。

横倒しになっている木々の間を進む
横倒しになっている木々の間を進む

木は横倒し、足元には大量の落ち葉や小枝。そして蜘蛛の巣。
まぁ、こういったと整備されていないところを進んでいくので、登山靴でない人にはおすすめしません。

三ノ曲輪手前の空堀
三ノ曲輪手前の空堀

深い堀だなぁ。

ふと左の三ノ曲輪のほうを見上げると。

三ノ曲輪に人を発見!
三ノ曲輪に人を発見!

木陰に敵発見! 討たれる!!!🤣

この高低差だと反撃するのは大変。木々がなかったとしても、狙われているところで下から狙って矢を射るのは簡単なことではない!

すごいな。この堀。

そして下から攻撃をし返すよりも大変なことが待ち受けていた。いつまでも堀底を歩いていても三ノ曲輪にはたどり着けない。ていうか、城外に出ちゃう(笑。
そう、登らなくてはならないのだ。この堀をよじ登るのか!?😅

いつかはやらねば。と思っていた。で、登りましたよ。この高い堀を!足場を確保するのが大変だった。

やっと登り切って三ノ曲輪に出たー。

 

三ノ曲輪

三ノ曲輪
三ノ曲輪

御一行様。フラットな三ノ曲輪を横切り、さっさと先に進みます。
この三ノ曲輪がバカでかいんだわ。広い。とにかく広い。
現在は農作物が植えられている畑になっているけど、どんだけ兵士がスタンバイできたんだろうなぁ。
農作物を踏みつけないように気を付けて曲輪の端を歩く。

東林寺の裏側に出る。東林寺の敷地内には牛久市の指定文化財である東林寺城跡五輪塔があります。

東林寺城跡五輪塔
東林寺城跡五輪塔

案内版によると室町時代末期の作。もともとは東林寺城跡の南側の一角に立っていたらしいです。

東林寺城攻略まであと少し。ニノ曲輪へ向かいます。
ゆるーいカーブの道を歩き、また右側に堀が。

ニノ曲輪 手前の空堀
ニノ曲輪 手前の空堀

またまた写真ではわかりにくいですな。堀が真ん中辺にあって、正面は小高い一角になっています。

右側に小高い一画
右側に小高い一画

ゆるーいカーブの右側がちょっと高くなっている。
ここを入って行くと小高い一角に出れるんだけど、ちょっと急な勾配なのでやめておきました。

そしてニノ曲輪を突破し、農作業をされていた方達に断りを入れて一ノ曲輪へ。

 

二ノ曲輪

ニノ曲輪は縄張図でいう右上の一ノ曲輪を囲むようにL字型になっていましたが、現在は「幻」に。

ニノ曲輪
ニノ曲輪

ここから先が一ノ曲輪だったらしい。切り取られちゃったのは残念だけど、そのおかげで見晴らしが良くなっていて高低差がわかりやすいです。
民家があるので写真は掲載しませんが、正面には牛久沼が広がっています。

今回、東林寺城は「居城」ではなく、駐屯地扱いだったのでは?という推測のもとに歩いてきましたがワタシもそれには同意です。
難しいことはよくわからないけど、たとえば自分がお姫様だったとして😘、ここに住んでいたとする。
守られている感じが全くしない!😒
あまりにも一区画ずつが広くだだっ広すぎて、心もとない。かろうじて一ノ曲輪はL字型のニノ曲輪に守られている感じはするものの、縄張図を見ると敷地は広くはないはず。
牛久沼からの侵入は難しいと想定して、背後の守りは堅いので一ノ曲輪に城主達が住んでいた可能性は、縄張りからしてアリかもしれないけど、本城はこれまたでかい牛久城だったし、たとえ家臣だったとしてもその家族が住むには狭いんじゃないかな。L字型のニノ曲輪に常設の館があったとも思えん。

わらわはここには住みとうない!

城めぐりの時は「攻めること」「守ること」を妄想しながら歩くけど、姫人格 降臨(笑。
一時的なら我慢するけど、なんか違うんだよな。

こういった妄想ができるのも遺構がほとんどない山城ならではなのかもしれませぬ。

さて、東林寺城を後にし、今回の旅のメインスポット、本城の牛久城へ向かいます。

 

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東林寺城 縄張図
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