小坂城 関東の山城って面白い。 ~牛久沼周辺の城を巡る旅①~

  • 2014年4月14日
  • 2021年6月6日
  • 小坂城
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茨城県の牛久沼周辺の山城に行ってきました!

今回はお城に詳しい諸先輩方について行き、小坂城、東林寺城、牛久城、牛久陣屋をめぐってきました。まずは小坂城からです。

 

 

小坂城とは?

牛久市小坂町にある小坂城「おさかじょう」と読む。いつも「こさかじょう」と読み間違える。
戦国時代に牛久城を本拠地としていた岡見氏が牛久城に移る前に小坂城を本城としていたらしい。岡見氏は豊臣秀吉の関東侵攻に伴い北條氏と一緒に牛久城を去ったとな。今回まわった東林寺城も岡見氏の城。
ほー。戦国時代に弱いワタシ。建築物としての城に魅力を感じているわけであって、武将については詳しくなくてすみません。

小坂城は整備されていて、空堀、土塁、土橋、櫓台跡など山城の基本的な構成要素がとてもわかりやすく残っていて、山城初心者にとっておすすめな城です。牛久駅からはバスで行きました。

案内板もあり、縄張図が描かれています。

小坂城 縄張図
小坂城 縄張図

城めぐり初心者にとってはこの図がとても分かりやすい。

 

小坂城 基本情報

  • 築城年:永禄年間(1558~1570)?
  • 築城主:岡見治資
  • 種類:平山城
  • 天守: -
  • 主なタイトル: -
  • 主な遺構:空掘、土塁、土橋、櫓台跡
  • 文化財指定: -
  • 所在地:茨城県牛久市小坂町
  • アクセス
  • 最寄駅:JR常磐線「牛久」駅
  • 駐車場:見学用バス駐車場(1台)、見学者用駐車場(4台分)
  • トイレ:なし
  • 昼食場所:曲輪内にベンチがあります。お弁当を持ってランチしよう。ゴミ箱は無いのでゴミは持ち帰ってね。

 小坂城 見どころ

  • 土塁、堀、土橋、櫓台など基本構成要素がコンパクトに揃っていてわかりやすい城。初心者におすすめ!
  • 堀は歩いてまわれる深さ。でも、立ち入り禁止は入っちゃダメよ。
  • 土橋の遺構がはっきり残っている!
  • 一ノ曲輪の櫓台跡には登ってみるべし。二重堀が良く見え、通ってきた土橋も丸見え。

 

それでは三ノ曲輪から入って行きましょう。

三ノ曲輪

入口の階段を上がって出たところは平場になっている。でもここは縄張り図によると曲輪扱いにはなっていないようだ。本来の登城路がどこだかこの図ではわからないので、この平場の意味はよくわからん。

小坂城 階段を上ったところ
小坂城 階段を上ったところ 右側がうっすら土塁になっている

右側に空掘があると教えてもらい、土塁を駆け上がる。

案内図通り、土塁と空堀があるぞ。

土塁と空堀
土塁と空堀

想像以上の空堀具合だ。見よ!この高低差! 正面に見えるのは一ノ曲輪です。
人を入れて撮ってみると。

小坂城 土塁と空堀
小坂城 土塁と空堀

写真だとダイナミックさが伝わらないのが残念だけど、けっこう深い。テンション上がってきたぞ。

「降りても大丈夫だよ。」という先生方の許可を得て(←気分は小学校の遠足気分♪)降りてみた。

一ノ曲輪のまわりの空堀
一ノ曲輪のまわりの空堀

空堀の幅&角度はゆるいピースサインくらいな感じ?

一ノ曲輪のまわりの空堀
一ノ曲輪のまわりの空堀

こんな感じの堀が続いていく。「ここが見たい!」というような土塁の中は木が刈られててとても見やすい。
整備していただいてありがとうございます!!!

まだ最初の曲輪にも入っていないのにこの調子で暴走すると時間がかかってしまう。と、降りてきた土塀をまたよじ登って三ノ曲輪を目指すべく、元来た平場に戻る。

入口からまっすぐ入ったところの三ノ曲輪へ。コンパクトにまとまっていて見学しやすい。

三ノ曲輪
三ノ曲輪

三ノ曲輪。広いぞ! ベンチもあったりしてちょっと休めるようになっている。

案内板によると、三ノ曲輪は東西約29m、南北約33m、面積は約1,000㎡。写真の奥に移る民家の屋根をみてもらえると、それなりに高いところにあるのがわかるでしょうか?

 

Googleマップで見た小坂城
Googleマップで見た小坂城

Googelマップで見ると、こんもりとした森が続いていますが、小坂城跡のピンが立っているところがまさに小坂城跡。ピンの後ろに区切りがあるのがわかるでしょうか?小坂城の規模はその区切りの手前まで。近くの住宅と比較してもらると小高くなっているのがわかるでしょうか?駐車場が写真の右側にある角度から切り取りました。

三の曲輪には虎口状遺構(こぐちじょういこう)が4ヶ所残っているようだけど、ある1つの場所は除いて、3つのうち、どれが本来の虎口だかはわかっていないそうです。
江戸時代に愛宕神社があったので、神社の建設時に開かれた入口があるかもしれないとのこと。

で、その「ある1つの場所」というのがこちら。

三ノ曲輪とニノ曲輪をつなぐ土橋
三ノ曲輪とニノ曲輪をつなぐ土橋

三ノ曲輪とニノ曲輪をつなぐ土橋だ!!!
手前が三ノ曲輪、奥に向かって緩やかに土橋がかかっていて奥がニノ曲輪です。

ニノ曲輪

落ち葉がたくさん積もっているのだけど、本来はもっと深かったはずで。土橋は歩いて渡る分には問題ないけど、そもそも歩いて攻め込むわけないし、大人数が一気に三ノ曲輪を突破するためには一列になってこの土橋を一気に渡ろうとする

するとこの土橋を渡った先にあるニノ曲輪。すぐ向かいにある一ノ曲輪の右側には・・・・

一ノ曲輪 櫓台跡
一ノ曲輪 櫓台跡

三の曲輪の土橋から二ノ曲輪に入るとそこは狭く、左側にぐるっと回りこんで一ノ曲輪に入ることになる。でも油断していると目の前の一ノ曲輪から張り出して高台になっている櫓台から狙われるという仕組み。一ノ曲輪の虎口の上からも狙われるだろうから、二の丸に入った途端、2か所から攻撃を受ける。・・・怖っ。

区割りとしてはシンプルに4つ曲輪が「田」の字のように並んでいるとおもいきや、ニノ曲輪、一ノ曲輪は複雑な構造で一ノ曲輪に近づけば近づくほどトリッキー。これは現場でぜひ体験してもらいたい!

そんなこんなでニノ曲輪を探索してみる。

ニノ曲輪
ニノ曲輪

これまた広いぞー。
この先に控えている一ノ曲輪のほうが建物は建てやすい十分な広さがあったようだけど、現在は削り取られてしまっているので、ニノ曲輪が一番広いように感じる。虎口から入ると大きく左側に曲がると長方形に展開されています。

平たい土地がずーっと続いているように見えるけど

ニノ曲輪を囲む堀
ニノ曲輪を囲む堀

ニノ曲輪は案内図通り、ぐるっと堀が囲んでいる。

ニノ曲輪経由で一ノ曲輪へ行ってみる。

ニノ曲輪から一ノ曲輪へ
ニノ曲輪から一ノ曲輪へ

撮ったのはニノ曲輪からで、奥が一ノ曲輪。

写真ではわかりにくいけど、一の曲輪へに入るには、平坦に見えて

一ノ曲輪への虎口
一ノ曲輪への虎口

意外と高さがあるのです。
もともと少し高い小山にあるのだけど、三ノ曲輪、ニノ曲輪、一ノ曲輪とだんだんと登っているので、進めば進むほど上から狙われる仕組みなんですね。

 

一ノ曲輪

一ノ曲輪にある先ほど討たれかけた櫓台へ登ってみる。

一ノ曲輪 櫓台跡
一ノ曲輪 櫓台跡

櫓台から見ると、堀を挟んで反対側が三ノ曲輪。この堀が二重堀なんです。

二重堀
二重堀

さすがミニチュアモード。コントラストがはっきりでるので二重堀のウネウネ具合がわかりやすくなったかな。

天守台から降りて一ノ曲輪をまわってみます。

一ノ曲輪
一ノ曲輪

一ノ曲輪は削り取られてしまったけど、一ノ曲輪からも高いところにあることがよくわかる。ちょっとした見晴らしの良い展望台になっています。
一ノ曲輪から裾野に広がる田畑を眺め終わったところでニの曲輪→三ノ曲輪に戻って四ノ曲輪へ。

もっとも小さな四ノ曲輪
もっとも小さな四ノ曲輪

三の曲輪からの微妙な段差がある。

 

四ノ曲輪

ここは他と違って狭めな曲輪。広さはこの写真の範囲で収まるくらい。

四ノ曲輪
四ノ曲輪

三ノ丸に対する馬出扱いだったのかなぁ?でも三ノ丸から四の丸へ入る出入り口は当時、虎口だったかもわからないらしいし・・・わからん。

今までは案内図を見て歩き回ったことはあるけど、それは解説であったり、遺跡&史跡の位置が掲載されている「現代の地図」なわけで。先輩方と今回は一緒に回らせてもらいましたが、区画と土塁と堀と虎口しか書かれていない淡白な縄張図をもとにこうやって想像しながら歩くのは初めてでした。
「縄張図を見てその区画の役割を追求する。時には疑ってかかる」。というまわり方をして、とても面白かったです。

で、色々教えてもらいながら歩いていて、こんな小さな四ノ曲輪の周りはどうなっているんだろう?と好奇心が。

四ノ曲輪も堀に囲まれている
四ノ曲輪も堀に囲まれている

もちろん周囲は堀で囲まれている。

そして四ノ曲輪の奥は整備されていないので立ち入り禁止でした。残念。

四ノ曲輪の奥は立ち入り禁止
四ノ曲輪の奥は立ち入り禁止

堀底にはゴミが置かれていたり、木も伐採されていないのでわかりづらいかもしれませんが、でも良い「堀」でした。

ひとり、二ノ曲輪と三ノ曲輪の間の堀を歩く。

小坂城は初心者にとってはわかりやすくてすごく勉強になる城でした。

 

小坂城 写真館

東林寺城編に続く

 

茨城県の城めぐりにおすすめな本


改訂版 図説 茨城の城郭
茨城県内の城めぐりには必須で、バイブル的な本です。

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