- 2021年7月24日
- 2022年12月11日
久玉城 中世と近世の面影を残す城 ~島原・天草の城めぐり(8)
2021年3月に行った島原・天草の城めぐり。2日目は富岡城、世界遺産の崎津集落のあと、次に向かうは天草下島の南にある久玉城です。 久玉城とは 久玉氏代々の本拠で、築城年代は不明。島原の乱の際には存在していたと考えられている。天草氏の傘下に入った後に、関ケ原の戦い後に唐津藩寺沢氏の […]
久玉氏代々の本拠で、築城年代は不明。島原の乱の際には天草一揆中(天草の国人領主八氏による連合体)の一氏としてカウントされていたことから、そのころには久玉城があったと考えられている。16世紀後半には天草氏の傘下に入り、支城だったという記録がある。関ケ原後に唐津藩寺沢氏の支城となり、大改修が施された。
かつては海の間近に位置し、三方を天然の地形に守られた堅固な城で、曲輪⑤の北には堀切が備わっている。曲輪は馬蹄形に配置され、馬蹄形の間に大手口がある。
見どころは曲輪①(三ノ曲輪)の桝形虎口と高石垣。寺沢氏の改修と見られる。
曲輪④、⑤は土橋、堀切など中世の山城の構成要素が色濃く、久玉氏、天草氏時代の遺構と考えられる。
2021年3月に行った島原・天草の城めぐり。2日目は富岡城、世界遺産の崎津集落のあと、次に向かうは天草下島の南にある久玉城です。 久玉城とは 久玉氏代々の本拠で、築城年代は不明。島原の乱の際には存在していたと考えられている。天草氏の傘下に入った後に、関ケ原の戦い後に唐津藩寺沢氏の […]