新府城の続日本100名城のスタンプが置いてある韮崎市民俗資料館。
その裏手にはNHKの朝ドラ「花子とアン」で使われたロケセットがあるんです。

「赤毛のアン」の日本語翻訳者である村岡花子がモデルになった「花子とアン」。吉高由里子が主人公を演じてました。
主人公の生家、幼い頃に通った教会として使われたロケセットが移築されています。

花子の孫である村岡恵理さんが書いた「アンのゆりかご―村岡花子の生涯」も読みました。
花子の父がクリスチャンであったことにより、花子も洗礼を受けたりとキリスト教になじみがあり、その縁で東洋英和女学校に入学し、英語に触れる機会があったことからのちに翻訳者になるわけだけど、なぜ花子の父親がクリスチャンだったか?や当時の甲府でのキリスト教の浸透度合いなど謎に思っていたことがこの本でよくわかりました。
朝ドラ「花子とアン」好きならこの本は絶対読んだ方がいい!面白いです。

ドラマの中では花子と鈴木亮平が演じる夫となる村岡英治との間でやりとりされた手紙が情熱的で、大正時代の文学をたしなんだ男性、女性はこんなにドラマチックなやり取りをしていたんだ!と驚愕したものです。
当時、村岡英治には奥さんがいていわゆる不倫なわけで。
花子の腹心の友である柳原白蓮をもとにした葉山蓮子も意に染まぬ結婚をさせられ、のちに若い男性と駆け落ちしているし、これだけドロドロとした昼ドラ真っ青な展開なのに劇的に仕上げた中園ミホの手腕はさすがでした。蓮子の駆け落ちシーンでバックに美輪明宏の「愛の賛歌」が流れた時は鳥肌もの!蓮子を演じた仲間由紀恵が美しかった~。

そして生家のセットのすぐ隣にあるのが、花子が幼馴染みの朝市と一緒によく忍び込んだ「本の部屋」がある「教会」の建物。

ドラマでは「教会」として登場したこの建物は韮崎の豪商で造り酒屋だった小野金六の住宅の一部「蔵座敷」を移築したもの。甲州街道に面した韮崎宿にあったそうな。

外観からすると「蔵」だけど内部は座敷になっていて、明治時代の豪商らしく和洋折衷でひとつひとつの装飾の意匠がモダンでおしゃれなお座敷になっているそうです。
コロナの前は見学ができたのですが、現在は非公開中。公開されたらぜひ内部を見学してみたいです。
おすすめな本
アンのゆりかご―村岡花子の生涯
「花子とアン」好きならぜひ一度は読むべし!村岡花子の孫である村岡恵理さんが祖母について書いています。
ドラマはドラマで面白いのですが、村岡花子のことだけでなく、当時の情勢やとりまく人々のことが丁寧につづられていて情報量が多い!
明治、大正、昭和の3つの時代を一気に駆け抜ける面白い本です!